火責め
これまた非常にマニアックというか特殊な責めである。
その手の資料を見る限り、火責めについては結構近代まで行われていたようだ。
最も、行われていたといったところで、SMではなく拷問としてのことだが。
火責めの最たるものが火あぶりであり、中世までは極刑として世界各地において頻繁に行われていた。
では、SMプレイにおける火責めとはどのようなものか?
男なら誰しも小さい頃、火を付けたライターに向けてスプレーを噴射し、怪獣ごっこをしては大いに親に叱られたことがあるのではないか。
実際にやってみればちょっとした火炎放射器並の炎が噴射されるわけだが、SMではその炎を女性に向けるわけだ。
最近では炎の出ないスプレーも増えているが、まだまだ出るものもある。
最も、この責めはSMビデオで何度か見たものであり、炎で実際に女性の肌を焼くわけではないので、これは渓流責め等と同様、ビジュアルを重視した責めもどきということになる。
派手な炎であれば松明を使おうがバーナーを使おうがそれは同じ事であるが、実際に体を焼くわけではないのでいずれも演出の範疇を出ない。
かろうじて実用範囲内という意味においては、非常に身近な小物としてのライターがあり、それに準ずるものとしてマッチも使える。
ライターの炎はピンポイントな上に火力の調節も非常に容易だ。
しかしながら、これらを用いる場合においてもあくまで責めということではなく、演出に止めるべきだろう。
例え見えない部分であれ、肌が火で焼かれればその部分の細胞は確実に死ぬし、跡が残ることになる。
半永久的に跡が残ってしまう責めについては行うべきでないというのが俺のSM哲学である。
これを他者に強制するつもりはないが、大いに考慮されるべき事項であることは間違いない。
火責めというよりも熱責めに分類されるべきものとして煙草の火口を用いる方法もある。
ただし、肌に近づけることはあっても接触は避けるべきだろう。
同類としてお灸もあるが、本来の健康目的よりも、お仕置きのイメージの方が強いくらいであり、SMにも有用な小物であると言える。
それで体にも良いなら一石二鳥だ。
お灸による責めやお仕置きは初心者も積極的に導入すればいいだろう。
その他の火責めについては初心者、上級者を問わず、その知識のみで十分である。
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