マンコ枕
SMという言葉こそなかったものの、責めの文化は日本において古くから存在する。
そういう意味では今更新しい責めもなかなか生まれようがないわけだが、少なくともSM関連で文章化されたものを目にしたことがないという意味において、今回紹介するマンコ枕(オマンコ枕)は私shadowオリジナルの責め技である。
この責めを行うには特別な環境を必要とする。
普通の部屋やホテル、そして洋室では無理だ。
あるいは無理がある。
この責めは、シチュエーションとしてはM女を伴っての温泉旅館の時などに良い。
俺はM女を伴って旅行する際には基本的に和室を利用する。
和室なら欄間がある可能性が高く、吊しに使えるからだ。
都会で吊そうと思えばSMホテルを利用するか、あるいは、プライベートダンジョンを持たないとなかなか吊しが行えないので、旅行先の和室の欄間は実にありがたい。
ただし、今回の責めは欄間とは一切関係ない。
普通、和室において二人で寝るときは布団を平行に敷くだろうが、マンコ枕では二つの布団が縦一列になるように敷く。
そうしたならば、下着を付けていない女の浴衣の下をはだけさせ、更に少し足を広げさせ、その股間を枕にして寝る。
それだけのこと。
けれども、言葉にすれば実にシンプルなこの責めが(M女いわく)かなり効くようだ。
先ず一つは、自分の大切な局部をモノ扱いされることに対する被虐的な快感。
そして、俺が軽く動く度にクリトリスが擦れる直接的な快感。
もろに擦れるM女もいれば、性器が下付きであれば微妙な当たり具合となるが、いずれも責めとしてよろしい。
更には俺が横を向けば熱い息が太股にかかる。
これも良いようだ。
寝返りで真下を向けばそれこそまともにマンコに息がかかる。
マンコ枕を行ったとて血行には大した影響がないので、長時間可能な点も素晴らしい。
この責めを行った場合、M女の反応も色々で、「一晩中感じてしまって朝方まで眠れませんでした...」と眠そうな眼で言う女もいれば、
まだ俺がマンコ枕で就寝前の読書を楽しんでいる最中だと言うのに、早々に上の方から寝息が聞こえてくることもある。
こういう場合は口で言って起こすのではなくそっとクリを舐めてやる。
そうすると直ぐに起きる。
少なくとも俺が消灯するまで寝ることは許されない。
当然だろう。
温泉宿の夜は総じて激しくなるのが常だが、こういうのんびりした風情ある責めもたまにはいいものだ。
あるいは、連泊の二日目などにぜひ試されたい。
shadow
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