酒
「酒とSMに一体何の関係があるのか?」と、言うなかれ。
はっきり言ってSMは責め手も受け手もかなり体力を消耗する。
部屋を出る頃には心地よい疲労と共に腹も減れば喉も渇く。
性欲、食欲、睡眠とは人類の三大欲求だが、共にSMを楽しんだ後の食事はこの内の二つを大いに満たし、また、アメとムチというわけではないが、二人の関係に緩急がついて実によろしい。
事が終わればさっさとお別れというスタイルが悪いとは言わないが、必ずしもそうではない俺のような男性もいていいだろう。
そんな時のメニューに俺は特に焼き肉を好むが、いずれの店に行くにしろ、アルコールは不可欠だ。
よって、SMとは全く関係ないと言われそうだが、俺はM女性には多少なりともアルコールのたしなみがあって欲しいと望む。
「さっきはどうもありがとうございました」
「ふむ」
とお互い生ビールでもあおれば、上手く言えないが、そこには何ともいえない感情が生まれる。
この感情は、お互いのプラスにこそなれ、マイナスになることは決してない。
話の内容は別に何でもいい。
さっきの感想、本や映画の話、趣味の話等々。
普段のやりとりなら躊躇して言えないようなことも、プレイ後の開放感と適度な酔いですんなり口から出てくるし、それがまたいい肴になる。
「次回はこういうことをして頂きたいです」
などとあれこれ話を聞けば、こっちも嬉しくて仕方がない。
しかしながら、アルコールは口にしないという女性も少なくない。
このような場合において一つ言っておこう。
もし、貴女の主がアルコール好きの男性でプレイ後に食事に誘われたならば、決してオレンジジュースなどを頼んではいけない。
あれは誰がどう見てもジュースだ。
酒飲みには随分と白ける。
ウーロン茶なら、まだ水割りに見えなくもない。
また、主の注文した日本酒がテーブルに届けば、「それって美味しいですか?私にもちょっと一口頂けませんか?」などと、オチョコの縁を軽く舐めてみる程度の心遣いは嬉しいものだ。
「おえっ!!」と内心思っても決して顔には出さないこと。
嘘でもいいから「ちょっと美味しいかも...」とか何とかひとこと言って、料理を一口放り込んで後味を消せばいい。
それだけのことでも男としては随分と美味しく酒が飲める。
例え嘘がバレバレであれ、そんなさり気ない心遣いが主の心を更に掴むだろうし、それが大人の女というものだ。
主は彼女の嘘を察し、「ではもう一献飲め」などと決して言ってはならない。
それが大人の男というものだ。
上記とは逆のパターンで「私、お酒大好き!!」という女性も少なくない。
この場合は、二人で大いに楽しめばいい。
SMを楽しんだ後の料理と酒は格別だ。
しかしながら、時にハメを外し過ぎる女性も中にはいる。
あまりに度が過ぎると主の心の中に???マークが点灯するので注意が必要だ。
主以上に酔わないという暗黙の了解を覚えておくこと。
しかし、時にやたら杯が進む夜もある。
彼女ヤバイな、そう察したら杯のペースを落とし、酔いつぶれてしまったときに介抱できるよう備えるのもまた主の義務だ。
貴男は彼女を家まで責任を持って返す義務がある。
そういう気配りがあるからこそ、貴男は普段偉そうにできるのだ。
もし互いが酔いつぶれてしまったなら、これは完全に主に非がある。
例え腕っ節に自信があろうとも、酔いつぶれてしまっては彼女を守れまい。
貴女は酒をたしなむが、主が全く飲まないというパターンもあるだろう。
このような場合、主が薦めれば別だが、やはり飲みたくても我慢すべき。
二人ともがアルコールを飲まないのなら、それはそれでまた幸せな組み合わせだ。
もちろん、この場合は貴女にアルコールのたしなみなど全く必要ない。
メス豚調教など一部の特殊な関係を除き、SM以外の面においてもいろいろ話をすることはお互いにとってプラスになると信じる。
そんな折、アルコールは二人にとって適当な潤滑油となるだろう。
SMも食事も酒も大いに愉しむべし。
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