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こんにちわ、shadow様。

朝起きて直ぐにメールを拝見しました。

良かった。

ほっとしたらまた涙がぼろぼろでした。

昨夜は変な内容のメールお送りしてしまいました。

ごめんなさい、みゆ反省です。

何かみゆが失礼なことをやらかしたのではないかと気が気ではなかったんです。

メールの催促をしてしまったようで、恥ずかしいです。

申し訳ありませんでした。

shadow様はいつもみゆが一番欲しがっている言葉をくれるのですね。

だけれど、心を見透かされているようでこのごろちょっと恐い。

みゆが単純なだけかもしれないけれども。

みゆのこと忘れるなんてことは絶対ないという言葉を信じて、

これからは寂しくなったら今までに頂いたメールを気が済むまで読み返そうとおもいます。

心に巣くう不安感が消えて幸せな気持ちでいっぱいになるまで。

もともとみゆは泣き虫なのですが、

このごろ涙腺がより緩くなっているようなのでこっちも少し引き締めなくてはなりません。

shadow様にお会いしたとき、嬉しくてわんわん泣いてしまいそう。

お菓子もサンドウィッチも頑張って練習します。

お味見よろしくお願いいたしますね。

お忙しい時に本当に申し訳ありませんでした。

みゆは駄目な奴隷候補です。

それではまたメールお送りします。


追伸)

キッシュとは早く言えばグラタンに似たようなお料理。

みゆの得意料理の一つです。

結構美味しくできました。

shadow様にも食べて頂きたかったな。


------------------------------6/22----------------------------------


今日は日中に一度メールをお送りしてしまったから辞めておこうと思ったのですが、

かおる様のコラム「秘密」を拝見したら何とも言い難い切ない思いに駆られ、

キーボードを叩いています。

別に直ぐに目を通して頂かなくて良いのです。

他の方のメールに全てお返事を返してから、一週間後でもそれ以上後でも、

お暇になってからでも良いのです。

みゆは時々独り言を言うらしいので、

今回はみゆの独り言がたまたまメールになってshadow様の所に届いてしまった。

そう思っていただいて構いません。

多分、すごくくだらない事をみゆは書いているのだろうと思うので。

「せつない」

多分そうじゃなくて、もっと違う言葉が探せばあるのだろうけれど、

今のみゆにはなかなか思い浮かばないから、とりあえず「せつない」と使います。


かおる様のコラムの中ですごく自分の中で引っかかってしまった事があったのです。

「割り切った関係」という言葉。

メールを送られる既婚の他の方のように「人妻」という自覚がみゆには何故だかとても少ないようです。

その為か、みゆの心の中には今、どちらかと言えばshadow様が占める割合の方が大きい気がしています。

でもそれは決してだんな様の事を疎かにしているとか愛情が冷めてしまったと言うこととは違う気がするのです。

他の方はどうなのかは分からないけれど、みゆの中では明らかに別な物。

みゆ自身、すごく優しい気持ちになって接することが出来ていると思っていますし、

ついこの間もこんな事を言われてしまいました。

「みゆはこのごろすごく穏やかになってきた。あまり泣くことも少なくなってきたし、

実家に帰ることもなくなった。すごく嬉しい。」

ひどく荒んだ気持ちでこちらでの生活をスタートさせてしまったせいもあるのだろうけれど、

みゆはshadow様に出会うことが出来て、

本来の安定した状態に戻ることが出来つつあるのだと思っているのです。

そんな中、唐突にひっかかってしまったのです。

「割り切る」ってどう言うことなのだろうって。

日に日にお会いできる時間が近づいてくる。

言葉に出来ないぐらいの期待。

それ以上にふくれあがる不安。

みゆを気に入って下さるかということ、shadow様はどんな方なんだろうか、

どんなことされちゃうのかな、みゆはプレイについてゆけるのだろうか、がんばらなくちゃ・・・。

いろんな事が頭の中に次々と浮かんできます。

まずshadow様を知りたい。

まずみゆをもっと知っていただきたい。

心の底からお慕いしたい。

いまよりももっともっと強く。

こんなに思っても、考えても所詮、割り切った関係にならなくてはいけない?

みゆは結局一人の男では満足出来ない、自分勝手な女としかみられないのですか?

みゆがshadow様をお慕いする気持ちは決して「愛する」というものではないと言われてしまうのでしょうか?

みゆとshadow様は「割り切った関係」にしかなれないのでしょうか?

こんな一言で終わってしまうものなのですか。

独身の方ならともかく、人妻であるみゆにはこういう言葉しか与えてはもらえないのでしょうか。

割り切った関係という言葉。

みゆにはよくわかりません。

少なくともそんなつまらない言葉で片づけて欲しくはないと思っているし、

なによりみゆはだんな様といずれ御主人様になってくださるshadow様を天秤にかけるつもりはありません。

同じぐらい大切にしたい。

無理なことだとは分かっていながらも大切にされたいと思ってしまってさえいます。

先のことなんて分からない、想像もつかないけれど、

みゆには決して割り切ることは出来ないと今はおもっています。

そんな器用な人間ではないのです。

それが良いことなのか、悪いことなのかさえも分からないけれどこれがみゆの今の正直なきもちです。

shadow様がみゆの事を、そして他の方をどう思っていらっしゃるかはわかりません。

でもきっぱり「割り切った関係」よりは「割り切れない関係」のほうがみゆは好きな気がします。

そのほうがみゆらしい気がするのです。

実際にお会いできたらみゆの大嫌いな嫉妬心もまた心のなかにムクムクと大きくなって

パニックに陥ってしまうこともあるでしょう。

でも、またこれも自分のなかの一部なんだと認めていきたいと思っているんです。

だってみゆは欠点だらけの人間なんだもの。

願わくば、shadow様と過ごす時間の時だけは人妻のみゆではなく、

ただ一人のなんのしがらみもないMのみゆとして扱っていただけますように。

「愛してる」と言って下さいなんてみゆは言いません。

そこまでshadow様に甘える事なんて考えていません。

言っていただければ泣いちゃうぐらい嬉しいだろうけれど、

人妻の立場のみゆには言ってはいけない言葉だと思っています。

みゆは割り切った関係など分かりたくはないのです。

きっと本当に身体を満足させるだけの関係になってしまいそうだから。

それだけは絶対に嫌。

割り切れなくたっていい、ただずっと大切にして行きたい。

そんな愛の形はあってはならないものなのでしょうか?

みゆはかおる様のコラムがとても好きです。

いつもshadow様に対する思いが溢れていて、素敵な言葉がたくさん詰まっている宝石箱のよう。

でも今回、みゆは自分が否定されているような気がしてしまいました。

みゆはまちがっている。

自分はご主人様以外は目を向けていない、本当はそうあるべきなんじやないか。

かおる様は多分そんなことを言っているわけではない、

ただ自分の感じたことを率直に述べただけなんだと分かっています。

でもとても辛かった。

shadow様にさえ理解して頂ければいい。

今でもそう思っています。

思ってはいるけれども、それでも、とても悲しかったのです。

ごめんなさい。

長い独り言です。


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俺とかかわりを持つ女性の多くは、

自分がただ一人の女でないということについて相当悩んでいるのは充分認識している。

俺はある程度の経験を持っているので大抵の願いには応えてやれるが、

真の意味で一対一の関係で接してやれないというのは唯一の泣き所だ。

俺がサイトを続ける以上、この問題は再優先に考慮されるべき事項だと思っている。

例えば、俺がプロの調教師であればここまで嫉妬しなくて済むのに、と言う意見がある。

風俗嬢に惚れた男が、「彼女が他の男性に尽くすのは仕事だからだ」と割りきろうとするのと同じだ。

そうすれば、嫉妬の苦しみも軽減されるのだろう。

しかし、俺はプロじゃない。

そこで、出てくるのが「割り切った関係」という考え方だ。

俺はそれを愛すればこその言葉だと理解している。

その発言の真意は聞いていないし、聞くつもりもないが、

少なくとも額面通りには受け取っていない。

そこまで俺のことを思ってくれてありがとう、そして、苦労かけてすまない...それが本音だ。

みゆがどう解釈しようが自由だが、これからのあらゆる人生の側面において、

何事も決して物事の表面だけで判断しないでほしい。

俺の愛奴として、みゆが思慮深い心優しき女性に成長してくれることを願う。


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割り切った関係と言う言葉は嫌い。

みゆはそう書きましたが、今になって思うと多分みんな同じなのでしょうね。

shadow様が言うとおり愛すればこその言葉なのかもしれません。

今回頂いたメール、とても難しかった。

なかなかshadow様のおっしゃっている意味が理解できなくて、今までかかってしまいました。

何度も何度も読み返して、本当に少しづつやっとみゆにも理解できてきたように思い、メールを書きました。

みゆは自分のことが一番可愛いし、とても欲張りです。

独占欲はとても強い。

エゴの塊のよう。

ずっとそうでした。

けれども、みゆはとても嫉妬深いけれど自分以外のshadow様を愛する他の方々が嫌だと思ってはいません。

あのメールでかおる様に喧嘩を売っていると思われたかもしれないけれど、そんな気持ちはありませんでした。

みゆはshadow様と、そしてみゆを愛してくれているだんな様を天秤にかけることはできない。

これからもずっとそうでしょう。

でもみゆは、shadow様をただの身体だけ満足させてくれるお相手としては見ることはできない。

それよりもっと深く、みゆを支えてくれているだんな様と同じぐらい大切にしたい。

そうお伝えしたかった、本当にただそれだけ。

以前、みゆは自分の中で日に日に膨れ上がる嫉妬心に耐えられず、

shadow様を御主人様とではなく調教師の先生と思いこもうとしました。

すごくすごく辛くて、どうしようもなくなっての結果、考えついたことでした。

御主人様としてではなく調教師の先生として見れば、みゆ以外の他の方がいても耐えられるのではないか。

shadow様のおっしゃる通り、割り切ろうとした考え方ですね。

みゆの嫌いと言った考え方。

その後悩みに悩んで自分で出した答え。

みゆひとりの御主人様でなくても、それでもいい。

shadow様の奴隷のひとりに加えて頂ければいいじゃないか。

それはすごく幸せなことじゃないか。

この先、今よりも沢山みゆのようにshadow様をお慕いする女性が増えるかもしれないけれど、

みゆはみゆなりにshadow様をお慕いしていけば良いじゃないか。

それしかみゆには出来ないから。

この答えも結局は同じだったのですね。

みんなそんなことは思いたくない、けれどもそう思わなくては負けてしまいそう。

心が押しつぶされてしまいそう。

それは決してみゆだけではないと言うこと、改めてわかった気がします。

そして割り切るという事は時としてすごく大切だという事も。

実は今回頂いたメール初めて読んだ時にすごくシヨックをうけました。

すごく厳しいことを言われてしまった。

みゆの考え方は間違っていたんだ。

そう、感じて、バスルームで泣いてきました。

落ち着いてきたところで、何度も読み返してみました。

何度も何度も繰り返し読んで、内容が少しづつ理解してくるにつれ分かってきたのです。

shadow様が下さった今回のメールはみゆにはとても必要な言葉だったのだなって。

shadow様、ありがとうございました。

今回のことがなければずっとみゆは気づかなかったことでしょう。

みゆに大切なこの事に気づかせてくれたshadow様に今は感謝しています。

shadow様がおっしゃる思慮深く、心優しい女性。

今のみゆにはとても難しいですね。

shadow様が望まれる女性像にはほんのちょっぴりづつでも近づけたら良いのだろうけれど。

今のみゆはshadow様の奴隷の一人に加えて頂く事でさえとても難しいように感じます。

まだ候補の身ではありますが、本当に出来の悪い失敗作になってしまいそうです。

shadow様はこんなみゆをまだ見捨てずにいてくださるのでしょうか?

それにこのごろ思うのです。

shadow様には一体みゆにはどんなふうに写っているのだろうって。

喜んだと思ったらすぐ落ち込み沈んでしまったり、つまらないことで屁理屈をこねたり。

メールを初めてお送りした頃と同じく、状況はちっとも前進していないみたい。

きっとつかみ所のないへんな奴だと思われていることでしょうね。

みゆはshadow様に自分の悪いところばかりアピールしてしまっているように思えます。

このごろshadow様のサイトでは一番始めにしのぶ様の日記を拝見してしまうのです。

とにかく明るくて、目を通していると、こっちまで楽しい気持ちになってくるようで大好きです。

もう少し、肩の力を抜いてみゆもあんな風に楽しいメールが書けたらいいだろうなって、

そういつも思うのです。

そう思ってはいるのだけれど、なぜでしょう、いつも上手く行きません。

shadow様、みゆのメールは負担ではないですか?

そう考える事自体みゆはだめなのでしょうね。

またおこられてしまいそう。

いっそのことみゆの目の前で怒鳴り散らして叱って頂けたら、みゆはすごく楽になるかもしれない。

shadow様、叱ってください。

お前は駄目な奴なんだ、どうしようもない馬鹿だって、思いっきり。

今は、笑っちゃうぐらいみゆは自分に自信がなくなっています。

夜が空けてしまいました。

カーテン越しの空が明るいです。

今日は晴れるのでしょうね。

これから少し休みます。

shadow様がほんのちょっとでも夢の中に現れてくれればといつも願ってベッドに入るのですが、

お顔も拝見したことのないみゆにはやはり難しいようです。

せめて良い夢がみられますように。


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「そんなみゆだから見捨てないんだよ」

みゆはこの一言だけでもう涙がこぼれてしまいました。

このごろshadow様のメールを拝見する度にみゆは涙を流している気がします。

涙腺がますます緩くなってしまっているみたい。

でも、この涙もみゆが強くなるためには必要な物なのだなと今、心からそう思えるようになりました。

みゆは確かに「自分」と言うものあまりしっかりと持ってはいないのだと思います。

これは今回、shadow様に指摘されただけではなく、昔から周りの人達に言われ続けた言葉でした。

あまりにも他人に影響されやすく、必要以上に他からの目を気にしてしまう。

他人に合わせようとする、自分の意見を貫こうとしない。

自分の意見を持とうとさえしていない。

「もうすこし、自分をしっかりもちなさい、自信をもって自分自身を前に出してゆきなさい。」

できることならみゆもずっとずっとそうしたかったのに。

自分という意志を抑圧していつも自分を取り巻く環境に合わせてしまう。

今までずっとみゆはそうやって生きてきた気がします。

自分を守るために、他人から傷つけられずに生きていく為に考えついた方法。

いつかは変わってゆけるだろう、それまでの我慢だからと思っていたその考え方に、

いつの間にか本当に自分自身がどうしたいかと言うことを考える能力さえ奪われ、

それで良いんだとさえ、考えるようになってしまっていたのですから。

気がついたときにはみゆ自身「自分」というものが良く分からない状態になっていました。

本当はずっとずっと強い人になりたかった。

他人の意見に惑わされずに、どんな困難な道でも、自分の意志をしっかりと持ち、

ただ突き進んでいけるような、真っ直ぐな強い人なりたかった。

完全な人間になりたいだなんて言いません。

でもそんな眩しい人にすこしでも近づきたかったんです。

shadow様と出会うことが出来て、涙を流す度に強くなっていくみゆはいつか

「自分」というものを取り戻して、こんな人間に少しでも近づけるようになれるのでしょうか。

今はまだ自信がないけれど。

まだ不安はつきないけれどもshadow様がみゆを見守っていてくれるかと思うと今、

何故だか頑張れる気がしてくるのです。

shadow様がそばにいて下さるならば「自分自身」を育てていけることが出来る気がする。

少しづつ、ゆっくりだけど「みゆ」を確立していけるようです。

shadow様、お願いです。

こんな「みゆ」ですがこれからもずっと見守ってくださいね。

成長はとてもゆっくりですが長い目でみゆを見ていてください。

shadow様がいてくださればどんなつらいことでも耐えられる気がします。

いつか本当にみゆをとりもどして、そして本当の意味で素敵な大人の女性になることが出来たら・・・。

そしたらその時初めてshadow様の愛奴となれる資格も得ることが出来る日もくるのでしょうね。

いつかくるその日の為に精一杯がんばりますね、shadow様。

メールを書くときのみゆはいつもドキドキ、顔も恥ずかしいぐらい火照っています。

まだお顔も拝見したことのないshadow様にお送りするメールを書く時の気持ちは、

本当に初めて恋をした時の気持ちと似ているみたいです。

まだ当分このドキドキは止まらないのですね。

でもお会いした後はもっと今以上にドキドキが激しくなるかもしれません。

初恋の時よりもみゆは今、臆病になっているようですから。

これからはすこしでもみゆの良いところもshadow様にお伝えしたいと思っています。

あまり良いところがないので少しづつになりますが・・・。

shadow様のメールはちっとも遅くはありません。

お忙しい時だというのに本当に早くお返事が頂けるのでとっても嬉しいのです。

それにお返事がたとえ送れても、

寂しいときにはshadow様のページを開くだけでみゆはshadow様を感じることができるのですから。

今、みゆは幸せです。


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こんにちわ、みゆです。

それにしてもshadow様、暑いです。

沖縄では梅雨が明けたそうですね。

昨日は盛岡でも30度近くまで気温が上昇したとのこと。

今年は全国的に晴れの日が多い梅雨期間なのでしょうか?

暑さに弱いみゆは既に、とろとろに溶けてしまいそう。

(この分だと、本格的な夏が始まったら溶けるだけではなく、蒸発してしまいますね。)

食欲も少し落ちてきてしまっているので、このまま夏バテになりそうでちょっと心配です。

みゆの身体は冷えやすい為、エアコンはあまり使うことが出来ないので、

外から入ってくる涼しい風だけが頼りなのです。

去年は暑い外からエアコンの効いた職場へ入った途端に貧血をおこし、倒れてしまいました。

環境適応能力の低い身体なのです。

こんな脆弱な身体をすこしshadow様を見習って鍛えようかと今、計画中です。

みゆの住んでいるマンションにはプールとトレーニングジムがついているので、

今度行ってみようかと思っているのです。

思いっきり身体を動かして汗をかくことが出来たら、ご飯も美味しく食べられたり、

お酒も飲めちゃうかもしれませんね。

ビールのCMで美味しそうにビールを飲んでいる人を見ていると、みゆも飲んでみたいなぁと思うのですが、

実際口に含んでみると苦くて飲み干すことが出来ないのです。

ビールは喉で味わう物だ、この苦さが分からないのは子供だと、友人達にはよく笑われました。

なんとかお子さまから脱出したくて、

「ビールに氷を入れると苦みが消える。」

と、前にTVで言っていたのを思いだし、やってみたのですが、

ただ単に氷が溶けてビール自体が薄くなる程度のようで、結局飲めずに失敗しました。

蜂蜜を入れたりして甘くすれば何とかなるかもしれませんが、

そうするとビールではなくなってしまいますね。

ビール党の方には怒られてしまいそう。

(これこそ正に邪道ですね。)

そんなことを考えていた今日は、いつものシードルではなく久しぶりにビールに

チャレンジしてみようと思い立って、実はさっき買ってきたのです。

一番苦みの少ないのをと言ったらバドワイザーを出してくれました。

飲めなかったらお料理に使ってしまおうと思います。

お肉料理や天ぷらの衣にも入れると仕上がりが良くなるし、ドレッシングにだって利用できちゃうのです。

こう考えるとビールって便利なのですよね。

あっ、でも飲む練習はちゃんと頑張ります。

350mlぐらいの缶のものだから半分ぐらい飲めたらみゆとしては合格でしょうか?

shadow様なら一気に飲んでしまいそうですね。

それではまた明日メールお送りします。

みゆが合格のご報告ができることをどうか祈っていて下さるように・・・。


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こんばんわ、shadow様。

みゆです。

一日お仕事おつかれさまでした。

今日はshadow様にとってどんな一日だったのでしょう。

楽しい一日でしたか?

辛い一日でしたか?

みゆには想像もつきません。

ただshadow様にとって幸せな時間がほんの少しでもありますようにと願うばかりです。

昨日の「バドワイザーにチャレンジ」、みゆ頑張りました。

本当にぴったり半分まででしたが。

やっぱり苦くて氷でちょっと薄めましたが。

なんとか合格点を頂ける結果となりました。

(ぱちぱち拍手)

ちょっと気が早いようですが、これでshadow様とお酒を一緒に頂けるようになれるかもと、

そんなことをぼーっと考えていたら、帰ってきたばかりのだんな様に

みゆが頑張って半分まであけたバドワイザーを一気に飲まれてしまいました。

そして一言。

「薄すぎてこれじゃ酔えないよ。水みたいだし、飲むんだったら黒ビールがいいな。」

みゆがお酒を飲めないのを知ってるのに、意地悪です。

みゆちょっとへこみました。

そして「いつか大酒のみになってやる」と宣言したら大笑いされました。

みゆにとってお酒飲みへの道は果てしなく険しいものになりそうです。

明日はジュンク堂に行って来ようと思います。

急に源氏物語が読みたくなったのです。

なにげなくTVをみていたら京都の嵯峨野の風景が写され、ふと思い出したのです。

学生時代、時間がたつのも忘れて読み耽った古典文学のなかでも一番好きだった源氏物語。

とてもとても甘くて、切なくて、悲しくて、いろんな感情が混じり合い、

いつもあついため息をつきながらページをめくっていました。

母親も好きだった為、実家には原文をはじめ、沢山の訳本がありました。

円地文子先生、瀬戸内寂聴先生、田辺聖子先生、与謝野晶子が書いたというものもありました。

同じ作品の訳本でもこんなに違う物かと驚いたものです。

図書館でも良いのでしょうが、多分そのまま返したくなくなって、

ずっと手持ちに置いてしまいたくなるのが目に見えているのでやめました。

(返却要請のお知らせほど恥ずかしいものはありません。)

雨が降ろうと、晴れて日の光が厳しかろうと、もう止まらないみゆなのでした。

明日がとても楽しみです。

今夜はまたシードルにもどします。

ちょっぴり辛口のドライにチャレンジです。

はやく美味しいと感じられればいいのに。


-------------------------------6/28----------------------------------


今シャワーを浴び、やっと少し落ち着くことができ、メールを書いています。

知らない男の人に触られてしまいました。

電車の中でです。

乗ってすぐに、ほんの10分足らずのわずかな時間に、スカートのファスナーを下ろされて、

そこから手をいれられました。

湿った生暖かい体温が下着越しに伝わってきたときには全身が総毛立ちました。

「触られてる」って分かったのにみゆは全然動けなくて。

ただ恐くて恐くて。

身体が凍り付いてしまったかのように指一本さえ動かせなかったんです。

みゆはドアの直ぐ横に立っていたのです。

横のシートには沢山の人が座っていたし、直ぐ前には女子高生のグループが楽しそうにおしゃべりしている。

まるでみゆとみゆの後ろにいる男の人だけ別な空間に存在しているみたいに

誰も気づいてくれる人はいなくて。

手を伸ばせば届いてしまう距離にいるのに

「たすけて」

たったこれだけの言葉さえみゆは発することができなかったんです。

耳元で声が聞こえたんです。

「動くなよ」

そう言われた途端、太股の辺りに鋭い痛みを感じました。

それでやっと我に返ったのでしょう、目の前のドアが閉まる直前に身体が電車から飛び出しました。

それからしばらくの間、駅のベンチで震えが止まりませんでした。

手は汗でべたべた、足はがくがくして力が入らなくて。

自分の心音がものすごい早さで動いているのだけを感じていました。

よく家まで帰ってこられたなと今、考えると不思議です。

ストッキングが裂かれていました。

大きな穴が開けられてしまっていて、そして太股の裏側には爪痕。

赤い線が5センチぐらい。

ストッキングに血が滲んでいました。

どうしてやめてくださいって言えなかったんだろう。

周りの人にだって助けを求める事だって出来たのに。

黙っていたら言いなりにされちゃっても文句はないと思われちゃうのに。

頭では分かっていたんです。

ちゃんと拒否しなくちゃだめだって。

それなのにみゆは何もできなかったんです。

シャワーをあびて何度も何度も身体を洗ったのに、どんなに力を入れて洗っても感触が取れないのです。

生暖かい、汗ばんで湿った手。

まさぐるごつごつした指。

荒い息づかい。

耳にこびりついた言葉。

恐ろしくて血の気がひいてしまい動くことが出来なかった自分。

喉がからからに乾いて声を出すことも出来なかった自分。

shadow様がついていて下さる、見守っていただいている。

それにも関わらず何もできなかった自分。

つけられた赤い微かに血の滲む爪痕。

自分が情けなくて、悲しくなってしまって。

いっぱいバスルームで泣いてきたのに、まだ残っているみたい、涙がとまりません。

みゆにも何か隙があったのでしょうか。

shadow様の事を考えていてぼーっと惚けていたからでしょうか。

飢えているようにでも見られてしまったのでしょうか。

すごく身体が汚されてしまったように感じます。

またただの泣き虫みゆに逆戻りしてしまいました。

ごめんなさいshadow様、今日は最低の一日でした。


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こんばんわ、shadow様。

みゆです。

昨日はとても情けない内容のメールをお送りしてしまいました。

申し訳ありませんでした。

shadow様からの御命令は必ず守ります。

でも、こんな当たり前の事さえ御命令を頂いてしまう自分が今はとても情けなく感じてしかたがありません。

痴漢にあったのは今回が初めてではありません。

初めてどころか、周りの友人と比べても

「どうしてみゆだけが」と思うほどにみゆは痴漢にあってしまう機会が多いのです。

仕事の帰り道に後ろから抱きつかれたり、車に乗せられそうになったり、

いきなり目の前に下半身をむき出しにした男が現れたり。

でも今回みたいに公共の場で周りに沢山の人がいるのに関わらず、

みゆ一人だけねらわれ、身体に傷をつけられたなんて事は初めてでした。

自分では気がつかなくても、やはりどこか隙があるのかもしれませんね。

みゆを良く知る友人からは類友だと言われて笑われたこともありました。

就職してからは上司の○○からの性的嫌がらせも随分受けましたし、

一昨年のちょうど今頃には顔も分からない男の人からストーカー行為を受けたこともありました。

毎日のように真夜中に掛かってくる無言電話や気持ちの悪い悪戯電話。

郵便物は全て開けられ、職場からの帰り道、アパートの部屋までずっと後をつけられた事も

一度や二度ではなく、警察に通報したこともありました。

半年で二回にわたる引っ越しで実家に戻り、片道一時間の車通勤となった結果、

普通の生活に戻ることが出来ました。

その人が誰だったのか、今でさえ分かりません。

あのころのみゆには、顔さえ分からない相手に対して「絶対身体に触らせるものか」

「絶対負けない」と四六時中ぴりぴりと緊張していて気の休まる暇はありませんでした。

不眠で睡眠導入剤を使っていたこともあったのです。

今、思い出しても恐ろしい出来事。

でも、今と比べられないぐらい、自分自身強かったように思います。

何が自分をそうさせたのか分からないけれど、今のみゆには考えられないぐらい自分自身が強い存在でした。

今のみゆはまるで、ぬるま湯に使って出られない子供のようです。

あのころのみゆならば昨日のような事があったら直ぐにやめさせて、

近くの駅で降ろし、駅員さんに突き出していたかもしれません。

そこまでではないにしろ、その場から逃げる程度のことは絶対に出来たでしょう。

これからは少し身を引き締めての生活を心がけたいと思っています。

shadow様が見守っていてくださるからにはそれに値するみゆでなくてはいけませんよね。

自分の身体は自分で守らなくてはならない物であり、

他の誰かに守ってもらおうなどと頼っては駄目だと言うこと。

昔のみゆの方がよく分かっていたように感じます。

つけられた傷はまだお風呂にはいるとお湯にしみて傷みます。

でも心の傷は癒えました。

もう大丈夫です。

みゆにとってshadow様のメールはとても良く効くお薬なのです。

そしてそれは同時にみゆをさらに前へと進ませてくれる促進剤の効果もあるのですね。

何事にも傷付かないダイアモンドのような心は無理だとしても、少しぐらいの傷なら耐えることができる、

その傷をバネにして強くなれる、そんな心がみゆはとても欲しいのです。

shadow様にお会いできるまでに昨日の爪痕が跡形もなく治ると良いのですが・・・。

「shadow様が身体を洗って下さる」

考えただけでも頭がくらくらします。

それまでにもう少し肉付きの良い体にしなくてはと、今ちょっとあわててしまっています。

頑張ってご飯たべますね。

それではまたメールお送りします。

お体をゆっくり休ませて、良い週末をお送り下さい。


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こんばんわ、shadow様。

みゆです。

メールありがとうございました。

読めば読むほどに、みゆの中の眠っていた「強さ」が目覚めてくるような、

そんな勇ましい気持ちでいっぱいになりました。

もう、大丈夫です。

みゆの身体はみゆの物です。

知らない男の人になんか気安く触らせません。

絶対にです。

こんどもし、また今回のような事があったとしても次はきっぱりと「やめてください」

と、拒否出来るとそう確信しています。

shadow様がついていて下さる。

頑張れと言って下さっている。

みゆはとても強くて頼もしい「支え」を心に頂いているのですね。

勿論、無理はしませんがみゆ自身、そう簡単には負けられなくなりました。

この街にも日に日に身体が、そして心が馴染んで来ているように思います。

急に雨が降り出して、傘を持っていなかったみゆに「若い娘が身体を冷やしちゃいけないよ」と、

自分の傘を貸してくれた近くの郵便局のおじさん。

バス停でバスを待っているうちに仲良くなって、アクセントの違いから地元の人間ではないと分かったのか、

いろいろとこっちの良さをみゆに話してくれて、別れるとき両手いっぱいのキャンデーをくれ

「がんばってね。」と手を振ってくれたおばぁちゃん。

その他にもみゆは沢山の人に助けられています。

(勿論、一番は言うまでもなくshadow様なのですが。)

嫌な目にもあったけれど、それに負けないくらい良い事もたくさんありました。


このごろのみゆは以前にも増して、色々な事を考えるようになりました。

その中でも特に気にかかること。

お怒りにならずに聞いて下さい。

みゆはずっとshadow様に助けられてばかりです。

でもみゆはまだ何もお返しができません。

みゆに出来ることなど何もないのだろうけれども、

思い上がるなと言われてしまいそうだけれども、何もできないみゆ。

今それがとても心苦しいのです。

ほんのちょっぴりでも良いのです。

みゆに何か出来ることはないですか?


------------------------------7/3----------------------------------


こんにちわ、みゆです。

やっぱり、みゆはあわてものですね。

どうもまだ急いでしまうようです。

今はまだ自分自身に力を入れるべき時期でした。

まだ準備期間なのにかかわらず出過ぎた事をしました。

申し訳ありません。

shadow様がおっしゃる「のんびり構える」事。

ごめんなさい。

今みゆにはとても難しくなってきています。

「奉仕」という言葉だけで、「どんなことをするのだろう」と考えてしまう。

胸の鼓動が早くなり、体中で感じられるほどになる。

(まだ想像も出来ない「奉仕」を「たくさん」だなんて・・・!!)

他にも何でもない言葉の一つでさえshadow様がみゆに与えて下さったと思うと、

身体が頭の中が反応してしまうのです。

とても気持ちよくて何も考えられなくなりなりそう。

でもふと、我に返るのです。

どうしよう。

まだこんな事を考えてはいけない。

まだ早いのに。

そう思い、心の奥底にある自制心で押さえつける。

今はその繰り返しです。

このごろはその自分を押さえつける術にさえ心地よさを感じてしまうみゆがいます。

だめですね。

このところみゆはおかしくなっているようです。

反省します、shadow様。



shadow様のサイトへの接続がこのごろ上手く行きません。

他への接続は上手く行くのになぜなのでしょう。

一昨日から試しているのに今日も駄目でした。

説明書を読んでもどうにも分からないし、困りました。

家にはだんな様が使用しているパソコンがあって「自由に使っていいよ」と言われています。

でもさすがに何処に接続したか分かってしまうと言うことを知ってからは自分の機種で接続しているのです。

最初に使い方とページの開き方を教えてくれた際、

アダルトページを初め沢山のホームページを見せてくれただんな様。

どこに接続したかなんてあまり気にしてないのは分かっていますが、

さすがに「もしも分かってしまったら」という恐ろしさに使用できません。

それと同じくらいの罪悪感にも。

今はただ我慢です。

はやく見られるようになると良いのですが・・・。

shadow様のページだけでなくアダルトページからその他のページまで

沢山のページを隅から隅までひらいてしまえばそう簡単に分からないかも、

などと考えてしまったりして・・・。

このごろのみゆは悪知恵ばかり思いついているようです。

こんな自分にとても嫌気がさします。

本当のパソコンがちょっと欲しくなりました。

雨がやんだのにかかわらず、空気がまだ暑さを含んでいます。

雨で汚れが流された後の澄んだ空気はとても気持ちがいいのに、

今日はそうは行かないようですね。

暑さは苦手と言いながらも、太陽の光が恋しいみゆなのでした。


それではまた明日です。

お身体に気をつけて、お仕事頑張って下さい。


--------------------------------7/4------------------------------------


申し訳ありません。

今日2回目のメールです。

一日に一度だけにしようと思っていたのですが、ごめんなさい。

今日だけはゆるしてください。

ちょっと前にだんな様から残業でお泊まりになると電話がありました。

一人になるのは初めてではないのに、今夜はどうしてなのでしょう。

すごい不安感。

耐えられないぐらいの圧迫感。

さっき吐いてすこし楽になったところです。

外はどしゃぶり。

しめった空気。

なま暖かい風。

ああ、どこにも逃げられないって、なぜだかそう思えるのです。

閉所恐怖症があるため部屋のどこかが外に通じていないと駄目なのに、

今日は外の暗い闇が部屋に流れ込んできそうで、恐くて全てに鍵をかけました。

shadow様がいてくださる。

見守っていて下さる。

でも、今夜はとても辛いのです。

今日もページは開いてくれなかった。

見放されてしまったのでしょうか。

メールはちゃんと頂いているのに。

みゆ、がんばれよって励ましていてくださるのに。

そこにいらっしゃるのですか、shadow様?

まだ、みゆのそばについていてくださるのですか?

今夜は明かりを消すのが恐ろしく思えます。

明日は雨がやみますように。


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こんばんわshadow様。

みゆです。

昨日の深夜みゆはshadow様にメールを書きました。

送信を途中でキャンセルにしたのですが遅かったみたいで・・・。

久しぶりの一人で過ごす夜だったのですが、ちょっとパニック状態に陥ってしまっていたみたい。

shadow様のサイトへの接続が出来なくって、昨日の夜もやってみたのに駄目だったんです。

画面が途中で動かなくなっちゃうんです。
 
送信簿にためてある、頂いたメールをずっと何度も繰り返し目を通したのにそれでも落ち着かなくて。

外はどしゃ降りの雨。

誰も近くにいてくれなくて、ああ、みゆは一人なんだなって思ったら、

急に頭の中で何かと重なってしまったんです。

前にもこんな時あったな・・・って。

その瞬間、頭の中でそのことが鮮明に思い出されて、

みるみるうちに不安がどんどん大きくなって、身体が動かなくなりました。

気持ちが悪くなって、吐いて。

それでもおさまらなくって。

夜が明け、外が明るくなってきたとたんに息苦しさも消え、落ち着いてきました。

とても似ていたんです。

昨日の夜。

はじめて知らない男の人から後をつけられた日の夜と。

激しい雨が降っていて、なま暖かく湿気を含んだ空気。

カーテン越しから外を何度も何度も覗いてだれもいないことを確認したのにもかかわらず、

ずっと見られているような気がして眠れなかった夜。

部屋中の電気をつけて、朝まで一睡もできず、震えて両親が来てくれるのを待っていた長い長い時。

外に誰かがいるようで恐ろしくて動けなかったんです。

逃げられないって。

じっとしていなきゃいけないって。

もう大丈夫、忘れなくちゃ、もう終わったんだからと決着がついていたと思っていました。

shadow様はお笑いになるかもしれないけれど、あの時みゆは本当にこう思ったんです。

「殺されるかもしれない」って。

傘をさしたみゆの直ぐ後ろに感じる人の気配。

人気のない暗い帰り道、追い越してくれればと立ち止まっても背中に張り付いているみたいで。

傘越しに感じる気配が徐々恐ろしさに変わっていく感覚。

アパートまでつけられて、部屋の前まで来られて、近くのコンビニまで逃げたのにもかかわらず、

ずっとみゆの後ろから離れなかった。

一面のガラス窓に映ったその男の顔は背を向けられてしまったので見ることは出来なかったけれど、

お店の中でさえみゆの真後ろに立っていたんです。

みゆにはすごく長い時間に思えたけれど、一時間ぐらいでした。

舌打ちして唐突に店から走って出ていく男を確認した後も動くことが出来なくて、

お店の人に警察に連絡してもらったのはしばらくたってからでした。

多分、誰にも分かってはもらえないと思います。

殺されるかもしれないと思う感覚。

どうすれば逃げられると思うと同時に逃げられないかもしれないと諦めかけた気持ち。

せっかく心の中の、ずっと嫌な物を閉じこめておいた鍵付きの箱。

この間の電車の中でのことがあってから鍵が少し緩んでいたようです。

昨日感じた「不安感」にそれを無理矢理こじ開けられてしまったかのよう。

人間は嫌なことを何故、こういつまでもはっきり覚えているのでしょう。

忌まわしい記憶をすっかり忘れることができたらどんなに楽か。

何の前触れもなく、ふとした瞬間、思い出してしまうのです。

「克服」出来たとみゆは思っていました。

もう終わったことだから、忘れてしまおうって。

でも忘れる事では克服にはならないのですね。

昨夜で嫌と言うほど分かりました。

shadow様は「ちょっとしたきっかけで強いみゆが誕生する」っておっしゃるけれど、

まだみゆにはそれがどんなことだか分からなかった。

きっかけって何だろうって。

今までのように泣くことが出来たら少しはすっきりするでしょうか。

それは強さにつながる事になるのでしょうか。

でも今回は未だ泣けないんです。

泣いてはいけない気がするんです。

「克服」できたら。

今、そう考えたんです。

どうしたらいいかなんて分からないけれど、そうしなくてはいけない。

この先ずっと生きて行くには必要な事だと思うのです。

そしたらshadow様の仰っていたきっかけも見つかるかもしれない。

強いみゆを誕生させて、shadow様の理想の女性に少しでも近づきたいのです。

そんな「良いみゆ」を見せたいなぁって。

それにはこんな事で負けていられないって思ったのです。

これからも泣き言や嫌なことをみゆは沢山shadow様にお送りしてしまうかもしれません。

まだまだ泣いてしまうことも多いと思います。

その中から克服出来るのは本当に少しづつです。

そのほんの少しから、少しづつ、少しづつ積み重ねることができたら

それは強いみゆの基礎になるような気がするんです。

どんなみゆができあがるのか自分でも分からないけれど、shadow様が「みゆ」って呼んでくださったら

その呼ばれた数だけみゆはきっと素敵になれるそんな気がするのです。

しばらくは修行期間です。

あの時本当はどうしたら良かったのか、どうすべきだったのか。

自分には何が出来たか・・・考えることは果てなく多いです。

電話でお話が出来たり、直に会って頂いたり、自分には出来ない事をしていただいている他の方が羨ましい、

悔しい、そんな自分が嫌でたまらなくて、みゆは何度涙を流した事でしょう。

今、初めて他の方にない、みゆだけに与えられたある事に感謝しました。

準備期間があること。

みゆは幸運だなって思ったんです。

今のままのみゆでお会いしてもshadow様にはすぐ「つまらない奴」と思われてしまいそう。

そうそう素敵な女性なんてすぐには作れるものではないし、上手く化けたとしても、

すぐばれてしまうでしょう。

時間はまだ残されているし、みゆはその時間を自分のためだけに使うことができる。

shadow様の調教が始まる前にみゆは自分を磨き上げることが出来る。

恐らく不器用なみゆの事。

調教が始まってしまったらshadow様の事でみゆの中がいっぱいになってしまい、

自分を振り返る事など出来ないでしょう。

色々なことに気づきました。

shadow様ありがとうございます。

みゆは今までよりずっと強くなれそうです。

これからまたshadow様のサイトへの接続に挑戦してみます。

駄目だったら今日もまた今まで頂いたメールを読み返して元気をつけます。

今日はそれだけでも充分だとおもうので。

明日はもっと元気なみゆをお届けできるようがんばります。

見ていて下さいね、shadow様。


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はっきりしないお天気が続きます。

お元気でお過ごしでしょうか?

お仕事は相変わらずお忙しいご様子。

みゆがお役に立てないのが残念です。

昨日、ホームページが開けないと、だんな様に見てもらおうと思ったら

「大丈夫、よくあることだから、しばらくそっとしておくように」と言われました。

機械もご機嫌ななめなことがあるんだからって・・・本当ですか??

初心者だからって上手くあしらわれているような気がしますが・・・

どうにもできないのでちょっぴり様子を見ることにしました。

がっくり、残念です。

ただ故障していないと良いのですけど。

このごろ首の後ろがやけにくすぐったいなぁと思っていたら、

髪が伸びてきていることに気がつきました。

まめに美容院で通い、ずっと首筋に掛かるか掛からないかぐらいのショートヘアだったので、

こんな事は久しぶりです。

「真っ黒の髪もいいけれど、表情を明るく見せたいなら染めること」

と美容院のお姉さんにすすめられて軽くブラウンを入れて早3年。

止まらなくなったみゆの髪は最終的には、かなりのライトブラウンになってしまいました。

今考えると職場でも注意されなかったのが不思議なくらい。

よくみゆは外見と中身が伴っていないとみんなから言われました。

もしかしたらこれも隙だったのかしら・・・。

先月の誕生日に一大決心して黒髪に戻したのですが、カラーリングのしすぎでなかなか色が入らず、

既に毛先の色が戻ってきてしまっています。

美容院のお姉さん曰く「傷んでいるようにみえて、触ってみると不思議に艶があるし、

髪の毛が一本一本がしっかりしてるのね、お手入れ大変だったでしょう?」

大したことはしていないのですが、もしかすると栄養が身体より髪の毛の方に行ってしまっているのでしょうか。

一応誉められているのでしょうけれど、みゆはちょっと複雑な気持ち。

こんな事をお聞きしていいのかどうか分かりませんが、思い切ってお聞きしちゃいます。

shadow様はどういう感じがお好みなのでしょう?

やはり、大和撫子は黒髪のロングヘアが一番とのお考えでしょうか?

こんな事考えるのはみゆぐらいなのでしょうけれど、ちょっぴりでいいので教えて下さると嬉しいな。

ロングヘアが好きだと言われたところでショートのみゆには直ぐにはどうにもできないのですけれども。

・・・あっ、ウィッグという手もありますね。

くるくる巻きも三つ編みもソバージュも思いのまま。

楽しそうです。

色も黒がいいのかしら・・・。

みゆ悩んでます。

外見より中身だと怒られてしまいそうだけど、中身も怠ってはいないですよ。

頑張ってますもん。

そろそろ外見にも手を入れたいなって思うんです。

みゆにはまだまだ早いですか?

みゆのメールは毎回長いから今日はこの辺で終わりにします。

ほんのちょっぴり短いですよね。

(あんまり変わらないでしょうか)

いつも読んで下さってありがとうございます。

また明日です、shadow様。

お仕事頑張ってくださいね。


---------------------------------7/12------------------------------------


こんばんわ、みゆです。

お返事ありがとうございました。

「好みの髪型?そんなことより女は内面だ」

と、多分言われてしまうだろうと思っていたのでみゆはとっても嬉しくて顔がほころんでしまいました。

shadow様のお好きなロングのストレートってみゆにとっても一度はやってみたいなぁと

憧れていたものなのです。

仕事上、制約が多くてなかなか実行することが出来ず、結局今までショートヘアで来てしまいました。

でも、よく考えると仕事から離れている今がチャンスなんですよね。

髪を伸ばす事だけじゃなく、禁止されていたマニキュアや香水を毎日のように付け替えたり、

本を読む事だけに一日使ったり、何時間もかかるような難しいお料理に挑戦したり。

みゆにとって「今だから出来る」ことって考えたらすごく沢山あるんですね。

考えたらなんだかわくわくしてきちゃいました。

髪、少し頑張ってのばしてみようと思います。

実は恥ずかしながら、みゆは自分がどんな髪型が似合うのかこの年になってもあまり良く分からないのです。

だからこれも自分を知る良い勉強になるなとおもっているのです。

お手入れの時間もたっぷりあるし、それに似合わなかったらすぐ切っちゃえば良いのですもの。

9月頃までには肩につくぐらいになるでしょうか・・・。

shadow様はみゆを見て何と言って下さるのでしょう?

楽しみです。

みゆはshadow様に自分を知ってもらいたいという思いがどんどん強くなってきているようです。

今回のメールを頂くまで

「たまには何かみゆの事以外をメールに書いた方が良いかしら」

「どんな内容にしたら楽に目を通して頂けるのだろうか」

「なにかないかなぁ・・・」

メールにする内容がなかなか思いつかずそんなことばかり考えていました。

またもや、先に釘を刺されてしまいましたね。

shadow様がすごいのか、みゆの考えが単純なのか・・・。

(恐らくどちらもなのでしょうね)

なんだかおかしくて、笑ってしまいました。

ありがとうございます、shadow様。

そして、これからもみゆをよろしくお願い致します。

ちょっと前にやっとshadow様のサイトを開けるようになりました。

もう、嬉しくて嬉しくて・・・。

今日のみゆは既にお腹いっぱいです。(胸もいっぱい)

それではまたメールお送りします。

おやすみなさいshadow様。

今夜はとても良い夢がみられそうです。


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はじめに、みゆは決して卑屈になってこのメールを書いたのではないと言うことだけは

覚えておいてくださいね、shadow様。

みゆはshadow様がお忙しいのを知っています。

更新も出来ないくらい、お仕事が忙しい事。

メールのお返事も遅くなってしまっている事。

それなのにみゆはずっと毎日、メールを送りつけてしまっていました。

(勿論、お返事を頂けたらとてもうれしいのですが)お忙しいから、お返事は頂かなくても構わない。

ただ、読んで頂ければ・・・。

本当にずっとそう、思ってきたんです。

それでも、お返事を頂けるかもと心の奥底でほんの少しは思っていたかもしれません。

(みゆのメールはそういう内容のものは少ないのですけれど)

少しぐらいは気休めとして読んで頂ければ良いなぁなどと考えていたこともありました。

でもみゆはshadow様へ義務でメールをお送りしたことは一度もないのです。

まして他の方と競っているつもりも全くありません。

ただ楽しいから書いてお送りしているだけ。

でも、お忙しいshadow様の事を本当にお慕いしているとおもっているならば、本来書くことにも、

読むことにも時間がかかるメールは控えるべきだったのではないか。

遅れ馳せながらもみゆはやっとその事に気づくことができました。

みゆは「shadow様にメールをお送りした」ということに自分だけ満足してしまっていたのですね。

(おまけに長くて、内容もあまり面白くないし、本当に申し訳なく思っています)

そしてみゆはまだ「相手のことを思いやれる」という事からは遙か遠い所にいるということも。

今更どうしようもないことですけれど、始めにshadow様にお聞きしておけば良かったとおもいました。

メールはどのくらいの割合でお送りすればshadow様にとって一番良いのか?

みゆはまだ他の方のように本来のペースがつかめていないのが本音だとおもうのです。

他の方々の事は気にするなと、みゆはまたまた怒られてしまうのはもう分かっています。

「負担だと思ったことはない、迷惑だと思ったことはない」

とshadow様はおっしゃるかもしれないけれど。

shadow様をこれからもずっとお慕いして行くために。

そして、みゆ自身「気づく」事ができる女性に成長するために。

そう考えているからこそ、みゆは教えていただかなくてはならないとおもっているのです。

(本当ならばこんな事をお聞きしなくても気づかなくてはいけないことなのですが、

みゆは本当にそうなのか、みゆの思い過ごしなのかまだ良く分からないのです。)

みゆはこのままでいいのですか?

少し墓穴を掘っている気もしないでもないのですが、

分からないことは教えていただいた方が良いと思っています。

たとえ涙を流すようなことになったとしても今のみゆならきっと強さに変えることができる。

そう思うのです。

明日から少し手元にモバイルを置かない生活を心がけてみたいと考えています。

出来れば2日、3日間。

一度も触らないのは難しいかもしれないけれど。

ちょっぴり頑張ってみようとおもいます。

お身体、気をつけてくださいね。

おやすみなさい。


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メールをもらうということは、財産をもらっているということでもあり、

世の中にはM女性からメールをもらいたくてももらえない男性が少なからずいることも知っているので、

例えそれがどんな内容であれ感謝している。

だから、困らせるようなメールが届いた時でさえ、幸せなのだと思う。

いつの日か、体力的にも精神的にも調教師を続けられなくなったとき、俺はひっそりと姿を消す。

先の話だけど、それはいつか必ずやってくる。

その時、褒美として、あるいは生きていた証として、たくさんの想い出とメールが俺の宝物として残る。

どういう生活を送るのか、そこまでは分からないけれど、俺はそれらを死の直前まで大切にしたいと思う。

今こうして寄せられているメールを50年、60年、70年後の俺が読むのだ。

記憶は美化され、歪み、忘れたりするけれど、文章はいつまでも変わらずそこにある。

あたりまえだけれども、凄いことだとも思う。

作家が書いた本を大切にするのとは訳が違う。

全て俺に書かれたものなのだ。

だから、いつもたくさん送ってくれてありがとう。

ペースについては、みゆが自分で決めなさい。


-------------------------------7/13----------------------------------


夜に一度だけと決めたメールチェックだったのにみゆはもう、挫けてしまいました。

手元に置かないということだけで気になって仕方なく、

それがイライラに変わってしまったと分かったところで断念しました。

やはり、我慢は駄目ですね。

胃がちょっぴり痛くなりました。

自分なりに考えたのですがみゆのペースはやっぱり一日一通が基本なのだと思います。

たとえそれがshadow様にとって困ったメールに入ってしまったとしても、

みゆにとっては今はそれがbestです。

shadow様のお言葉に甘えさせて頂こうと決めました。

申し訳ありません。

そして、ありがとうございました。

みゆの世界は今、とても狭いのです。

単調で変化のすくない世界です。

何をして良いかさえ、まだつかめない、分からないのが現状です。

そんな世界で「みゆの中のshadow様」が占める分は驚くほど大きいのです。

みゆはそれに支えられていると言っても間違いではないと思います。

これから先、みゆは自分自身がどう変わって行くかまだ検討もつきません。

持て余している長い時間が徐々に減ってゆき、友人も出来るかもしれない。

不安との戦いであった一人の夜が楽しみと変わるかもしれないし、

バスルームで流した涙さえ忘れてしまうかもしれません。

視野が広くなり今よりも沢山のことを見て感じ、考える事ができるようになるかもしれない。

またその逆も充分ありえる事でしょう。

でも、みゆは思うのです。

それでも、たとえみゆの世界が今よりも2倍、3倍、それ以上に開けたとしても、

そのみゆの世界には変わらずshadow様に存在していて欲しいなって。

shadow様がみゆにほんの少しでもついていて下さったら。

それはとても素敵な事だろうし、

そうでいられたらみゆはきっとshadow様を心の支えとして常に前を向いていられる。

未だお顔も拝見したこともないけれどみゆはきっとそうやってずっと思い続けていってしまうだろうな、と。


書きたいことは山のようにあるのに、

たった一日メールをお送りしなかっただけなのに、じれったいぐらい言葉が出てきません。

我ながら呆れて、笑っちゃいました。

これからみゆは焦らずに行きますね、shadow様。

shadow様がいつかおじい様になって、メールを見返したとき時に

「そういえばみゆは何かにつけ困った奴だったなぁ」

そんな風に思い出して笑って下さるような存在になれたらいいな。

あっ、「良いMだったなぁ」と思い出して下さったならそれはもっと嬉しいです。

(本来はこっちを目指さなくてはいけませんね。でも別にみゆは困った奴を目指しているわけではありませんよ。)

そうなれるよう頑張りますね、shadow様。

なんだかほっとしたら泣けて来ちゃいました。

相変わらず、みゆの涙腺はゆるゆるです。

でもこれでいろいろと悪いことばかり考えてしまい物事が手につかなくなることも少なくなる事でしょう。

それでは、また明日です、shadow様。

今日も暑いです。

お体に気をつけて。

今夜は昨夜のような恐ろしい雷がないことを祈ります。


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何度もメールをお送りしてしまって申し訳ありません。

みゆです。

今日、午前中に一度shadow様のサイトを拝見したときには6/27までの更新分しか掲載されて

いなかったのに、午後になって別な用事でインターネットを使った後(失礼ですが)

ついでにもう一度サイトを開いてみたら7月分の更新までされていて驚きました。

(みゆの使っているのがパソコンじゃないから見られなかったのでしょうか?

みゆにはよく分かりません???)

その中での、しのぶ様のメッセージ。

みゆはすごく嬉しくって。

出来ることならば、しのぶ様に直接お会いしてお礼を申し上げたいところです。

今日はshadow様からお返事を頂いただけでなく、

しのぶ様からも心温まるメッセージを頂いて、みゆは泣き通しです。

(午前中も泣いて、その後バスタイムが2時間。そして今もまだ涙が止まらずボロボロ・・・。

もぉ、脱水症状おこしそうなぐらい今日は水分がなくなっています。)

しのぶ様、ありがとうございました。

みゆも本当にshadow様に出会えて幸せだと思っています。

まだみゆはお話も、お顔を拝見することもできないけれどしのぶ様と同じく、

既に心の中にはちゃんとshadow様がいらっしゃいます。

この先、みゆが他の方を励ましたり出来るようになるにはまだまだ長い時間が必要でしょうけれど、

そんな女性に成長できるよう自分を磨いていきたいと思っています。

しのぶ様のメールすごく楽しくて大好きです。

これからも楽しみにしています。

shadow様をお慕いする他の方から励ましのメッセージを頂けるなんてみゆはとても幸せですね、shadow様?

本当はこれから本の取り寄せをしてもらおうと出かけるつもりだったのですが、

瞼が赤く腫れてしまってお化粧がのらないようなので延期です。

今回はshadow様へというよりもしのぶ様へのメールになってしまったことをお詫びします。

申し訳ありませんでした。

みゆは嬉し過ぎてどうしたら良いか分からなかったんです。

とにかくこの事をちょっとでも早くしのぶ様にお伝えしたいと思ってメールしました。

本当にごめんなさい、お気を悪くなさらないで下さいね。

ヒナ様の掲示板が出来たらこういう事も書いたりしちゃえるのでしょうね。

とても楽しみにしています。

それでは、本当にまた明日です。

みゆでした。


---------------------------------7/17------------------------------------


人間は誰しも他人に言えない一つや二つの「秘密とも言うべきもの」は持っていると思うのです。

みゆの場合その中の一つが「Mである」という事です。

以前、何かの本に「人はSかMか必ずどちらかの性癖は少なからず持っている。

ただ、それが強く出ているかそうでないかの違いで正常と異常に分けられてしまうだけ」

と、書いてありました。

みゆは自分自身が異常者だと思ったことは今まで一度もないけれども、

きっとSMに対して「異常な行為」と考えている自称「正常」な人間はこの世界には必ず存在するし、

その人にとってみゆは異常者であることは間違いないのでしょう。

「私、SMに興味があるんです」

「自分はMだと思うんです。」

声に出して言えてしまったらどんなに楽になることか。

もしかしたら毎日顔を合わせている人の中でもみゆと同じ性癖をもつ人がいるかもしれない。

もしかしたらたったひとりでも自分の中のMの部分を理解して受け入れてくれる人がいるかもしれない。

今でも何度も考えては頭の中で打ち消し続けた事です。

それを実行するには世間の目はあまりにも冷たくて、差別と偏見に満ち、

そして自分はあまりにも小さい存在。

はたして耐えることができるのだろうか?

あっと言う間にみゆは「異常者」のレッテルを張られしまうかもしれない。

それでも誰かに話してしまいたい。

だれかに「大丈夫だよ」って一言、言って貰いたかった。

そういう意味での「孤独感」をずっとみゆは持ち続けて今まで来たように思います。

親友と呼ぶ友人にも言えなかったこんな事も話し合えてしまう相手がいてくれたら

それは言葉ではたとえようもなく素晴らしい事でしょうね。

同じshadow様をお慕いする方の中からそんな関係になれる人が一人でも見つけることが出来たら、

もうみゆは何もいらないかもしれません。

長い間の夢だったんですから。

いつかしのぶ様とも、もしかしたらお話しできるかもしれない。

そう思うとみゆは今からドキドキしています。

本当に楽しみですね。



一日一通のメールと言いながら昨日はお送りできず申し訳ありませんでした。

あまりの暑さで体調を崩し、臥せっていました。

まだいくらかふらつくのですが、何とか復活です。

暑いから気をつけろよとshadow様がせっかく言って下さったのにダウンしてしまうとはちょっぴり情けない。

おまけにまだ梅雨も明けていないのですよね?

やっぱり夏は苦手なみゆなのでした。

そういえば今日は七夕です、shadow様。

台風が近づいて来ている為、夕方から雨になるとかで天の川を望むのは難しいようですが、

ベランダに出てみると別の階に住んでいる子供達が書いた短冊や沢山の飾りがついた笹が

マンションの玄関に飾ってあるのが丁度見えるのです。

誰もいないのを見計らってみゆも短冊をつるして来ようと考えたのですが、

だんな様にまた笑われてしまいそうなので辞めました。

曇りで星空が見えなくてもいいから、せめて雨でせっかくの笹が濡れてしまうことがないよう、

みゆはお祈りするばかりです。

それでは、またメールお送りします。

shadow様もみゆのように体調を崩さないようお気をつけくださいね。


---------------------------------7/18---------------------------------


このところ暑く寝苦しい夜が続きます。

みゆはそんな時はついshadow様の事を頭の中で思い巡らしてしまうのです。

そのためでしょうか。

昨日、夢の中にshadow様が出てきて下さったんです。

すごく嬉しかったけれど、同時にすごく悲しくて、不思議な夢でした。

ふと気がつくと辺りは何も見えない真っ暗闇で、

その中の微かに見ることが出来る一本道をみゆは歩いているのです。

横にはshadow様がいらしていて、みゆの手をしっかりと握っていて下さるの。

だから全然怖さは感じられない。

でもみゆの視点はずっと足下。

顔を上げることが出来ないんです。

ずっとずっと下を向いて歩いているんです。

分かっているのは握られている手の暖かい体温。

顔はおろか、みゆは何故かその手さえ見ることができないんです。

みゆが見ているのは自分の足先と目をこらさないと見えないぼんやりとした一本道だけ。

それでも確かにお隣にいて、みゆの手をずっと握っていてくれるのはshadow様なんです。

みゆの胸は気分が悪くなるぐらいドキドキが止まらない状態でした。

(夢の中でまでドキドキしてしまう小心者の所がみゆらしいです。)

しばらく歩いて行くうちに、みゆはどうしてもshadow様のお顔をちょっぴりでいいから

拝見したくて少しづつ顔を上げようとするのです。

その時みゆにshadow様はこうおっしゃったの。

「明るいところに出るまでは絶対にこっちを向いてはいけない」

とても怒ったような厳しい口調はまるで叱られたみたいで、みゆそれに頷くだけしかできません。

「後どれくらいですか?」とお尋ねしても「もう少し」としかshadow様は答えてくださらない。

足下の一本道は果てしなく続くようで光の感覚さえ一向に感じられません。

歩いても歩いても終わらなくて。

頭の中にふとこんな事が浮かんだんです。

「ああ、この道は終わりがないんだ」って。

そう思った瞬間、

みゆはshadow様のお顔を一目でいいから拝見してしまおうと言う衝動を抑えられずに顔を上げてしまったの。

ほんのちょっとだけなら。

そう思ってshadow様を見上げてしまったのです。

でも、もうそこにはshadow様はいなくて。

見上げた瞬間、グズグズに崩れてしまって。

いつの間にか足下には肌色の小山があるだけ。

握られていたみゆの手の中にも残っていたのも肌色の砂がほんの少しだけ。

「だから駄目だって言っただろう、馬鹿だな」

何処からか声が聞こえて、みゆは真っ暗闇の中、一人残されてしまった。

そこで目が覚めました。

胸のドキドキがなかなか収まらなくて、パジャマも汗でぐっしょり。

あまり良い夢は見ない方だけれど、こんなことは久しぶりでした。

まるでエウリュディケを迎えに冥府にまで行き、

失敗に終わったオルフェウスにでもなってしまった気分でした。

でも目が醒めた時にみゆは「嬉しかったなぁ」って思ってしまったんです。

どんな形であれshadow様が夢に出てきてくれてみゆはとても嬉しかった。

shadow様とお茶を飲んだり、普通に街を歩いたり、

そんな良い夢ならもっともっと嬉しかったんだろうけれど、今のみゆには未だ贅沢ですね。

本当は夢の続きが見たいところだけれど、

みゆひとりであの真っ暗闇を進んで行く自信はちょっとありません。

また、shadow様は出てきてくださるのかしら?

やっぱりちょっぴり恐いので、

今日は枕の下にお気に入りのアルフォンス・ミュシャの画集でも置いて眠ろうと思います。

数年前に東京で開かれたミュシャ展に行き、購入した物なのですが、

どのページもため息が出るぐらいに素敵な絵が載っているのです。

みゆもあの絵の女性達くらい綺麗になれたら良いのだけれど・・・。

見る度にそう思ってしまうのでした。

それではまた明日です、shadow様。

shadow様にも良い夢が訪れますように。

みゆ、お祈りしています。


------------------------------7/19--------------------------------


shadow様からのメール、ちょっと前に拝見しました。

ごめんなさい、正直言ってちょっとショックでした。

これから仲良くなれるかもしれないといった期待も勿論あったけれど、

それよりも「shadow様と出会えて良かったね、幸せだよね」って言葉を掛けて、

励ましてくれたしのぶ様がもういなくなってしまったという事。

みゆとは比べられないくらい、ずっとずっとshadow様の近くにいらっしゃったのに。

どうしてなのでしょうね。

それでも、あの時にしのぶ様がみゆにくださった言葉には嘘は一つもありませんでしたよね、shadow様?

しのぶ様はみゆと同じくらいshadow様をお慕いしていたんだもの。

みゆはそう思っています。

それにshadow様、みゆのことは心配ご無用ですよ。

しのぶ様に言葉を頂いて「頑張ろう」という力がまだみゆの中にはいっぱい残っていますから。

そして心の中にはいつもshadow様がついていてくださる。

みゆは大丈夫です。

決して寂しくはありません。

寂しくはないけれど、しのぶ様を思うと・・・涙腺の緩いみゆはちょっぴり悲しくなってしまいました。

こんな事で泣いてしまうのっておかしいかもしれないですけれど、

涙がなかなか止まらなくなってしまいました。

しのぶ様の新しい御主人様がshadow様のように素敵な方でありますように。

そして幸せになれますように。

みゆはただそう願うばかりです。

今日はちょっとまだショックが大きくてこれ以上は言葉がでてきません。

ごめんなさい、また明日。