血流停止
SM調教プレイにおける注意点の二番目として血流の停止を挙げたい。
特に注意しなければならないのは手首部の緊縛、吊しだ。
手首縛りは緊縛の基本中の基本だが、最初は軽めに縛ったつもりでも完成ポーズに至ってはそれなりに負荷が掛かったりするもの。
吊しは言うまでもなく縄が少なければ少ないほど、吊られるM女の体重が重ければ重いほど接触部に掛かる負荷はより大きくなる。
そのような負荷によって血流停止と1で述べた神経圧迫が実に簡単に起こる。
長時間血流が停止した場合、最悪の事態としては細胞が死んでしまい手足が二度と使いものにならない悲惨な結果となる。
使いものにならないだけではなく、その部分を切断することにもなろう。
脅すわけではないが、このような事態だけは絶対に避けなければならない。
よって、M女に縄を掛けた以上、ときおり手首などをチェックして肌色を確かめてやる必要がある。
手首縛りの場合、血流停止の状態が続くと手首より先が赤紫色に変色してくるので直ぐに判る。
よって、特に初心者に忠告したいのは、緊縛といえば画像では何やらガチガチに縛り上げているように見えるが、そこには車のハンドルと同じく必ず多少の遊びがある。
この遊びがないと、せっかく綺麗に縛ったのに責める間もなく血流停止が始まって直ぐに縄を解く必要に迫られることになる。
これでは何のために縛ったのかわからない。
緊縛の原則として、胴体や太股などの太い部分は多少きつめに縛ってもいいが、腕や膝より下などの細い部分を縛る際には必ず遊びを作ること。
初心者ほどついつい強く縛ってしまう傾向にある。
そういう意味において、初学の内はあまり長時間続けての緊縛を伴う責めは行うべきではない。
十分に注意されたい。
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