縄の痕
SM調教プレイにおける注意点の二番目として縄の痕を挙げたい。
麻縄による緊縛はSMの基本中の基本であるので初心者こそどんどん縛って技量を高めればいいと思うが、時にやっかいなのが縄目の痕だ。
特に二の腕を露出する夏場において気を配ってやる必要がある。
M女には事前に薄手のカーディガン等を用意させる、これはマストだ。
何か上に羽織るものがないと帰りの道中において縄の痕目を衆人に晒すことになる。
たまにいるのだがM女本人が全く気にしなかったり、あるいは痕目晒しも一種のプレイと割り切るならそれはそれだが、要らぬ輩が寄ってくる場合もあれば、もし俺のような人種とすれ違えば横取りされる可能性もなくはない。
なので、夏場の緊縛において俺は必ずカーディガンなどを用意させる。
相手が人妻であったり家族と同居している学生などの場合、二の腕にばっちりと縄痕が残っていれば当然の家人の目に付くところとなる。
よって、縄痕が残ってしまうと具合の悪い場合はソフトロープを使用するか、服の上からの緊縛ということになる。
体質にもよるが、そのように配慮した縛りであっても痕が残る場合もあるので、その点も注意が必要である。
責め手も何かと配慮が大変だが、だからこそ大事な体を預けてもらえるのである。
「特に配慮は無用」とM女が言うのであれば、その時は遠慮なくガンガン縛ればいいし、縛るべきだ。
プロの撮影現場ならいざ知らず、SM初体験の一般人相手の場合は夏場以外でも事前に必ず縄痕についての説明及び了承を得ること。
緊縛後、風呂に浸かって血行を良くすれば縄目の痕が消えるまでの時間を短縮することができる。
ただし、あくまで短縮であって消えるわけではない。
家人に縄痕を知られてせっかく見つけたパートナーを失ってしまった...そんな事態にはならぬよう注意されたい。
そういう意味において、緊縛好きにとっては秋冬こそがSMのベストシーズンであるとも言える。
反面、別れて帰宅した後、体に残った縄痕を眺めてはうっとりと余韻に浸るM女も少なくない。
よって、必ずしも縄の痕が悪いというものでもない。
要は人それぞれ、M女それぞれだ。
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