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女性を焦らせるというそのテクニック(行為)は何もSMに限ったことではなく、

通常のセックスにおいても意識していようがいまいが広く行われている。

よって、SM未経験者であってもその言葉から内容を容易に想像できるだろう。

女性の望む行為を遅延させれば、すなわちそれが焦らしとなる。

これは立派な責めだ。

ただ通常と異なる点は、SMの場合もっと露骨な焦らしが楽しめるということ。

例えば、

鳥の羽などで肌を撫で続ける、

クリトリスやヴァギナに刺激物を塗って放置する、

貞操帯を付けたままでのプレイ

等々。

十分に潤った女性器を無視することは人間の本能である生理現象にも反する。

それは無情であり屈辱であると同時に摩擦を欲し、

よって、与えるという行為が慈悲の精神へと繋がる。

慈悲という言葉の裏には既に主従関係が内包されている。

SMに興味があるが、果たして彼女は受け入れてくれるだろうか?

そんな場合には、判断材料として焦らしが極めて有効な方法になる。

多少高圧的に望むものを与えてやれば、その反応でM性を概ね判断することができるのだ。

与える際に敬語を使わせればいい。

そんな状況でも高慢な言葉が聞かれるようならば残念ながら望み薄だ。

もしM性があるなら、高圧的な言葉に対して、貴男が感激するような返事を聞くことができるだろう。

ただし、いきなり高圧的にならず、徐々に程度を上げていくこと。

最初に一歩引かれてしまってはせっかくのM性も眠ったままだ。

上記は露骨な質問や道具を必要としないので極めて重宝するだろう。

また、この行為は多くの場合調教の初歩的第一歩であるということも重要な点だ。



女性が我慢できずに発する「お願いですから・・・して下さい」という台詞に私たちの多くは快感を覚える。

女性にしても、やっとこさ次の行為へ進んだときの快感は通常以上だろう。

つまり、焦らしとは興奮剤でもある。

ただし、焦らせば焦らす程興奮するかといえばそうでもない。

あまりに焦らし過ぎると女性の意識は徐々に元の世界に戻ってしまう。

その一歩手前で焦らしを終えるのが効果としては最大だが、

山を見極めるのは熟練者でも困難であるので、

少し早めに切り上げるのが無難だろう。



焦らしの対極として強姦的なプレイもある。

通常の過程をすっ飛ばして、いきなり本題に入る。

これはこれで男も女も刺激的だ。

よって、必ずしも焦らしばかりにこだわる必要はない。

焦らしとはリズムを構成する重要なパートでもある。

焦らしを有効に用いれば、本来ならば間延びする時間帯においても、その流れが決して止まらない。

特にプレイ後半の焦らしについては応用が利くので是非マスターしたい。

では、どうすれば?と訊かれそうだが、それは企業秘密ゆえここでは省略する。

SMを愛する者ならば、各自で創意工夫されたい。

余談だが、途中で一呼吸置きたくなったときの非常手段とは、

すなわち女性を失神させることだ。

あるいは失神が無理でも、ノックアウト状態にする。

そうすればリズムが強制的に止まるので、その間は何をやってもダレることはないだろう。

こうしたメリハリについて注意を払うことも中・上級者には必要だ。

ある程度慣れてきたらこだわってみよう。


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