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SM、あるいはSMに相当するであろうと思われる行為は人類の歴史上大昔から行われているが、

その手法については責め手の個人的趣向のみならず、

歴史的地理的背景とも少なからず結びつき、

そこにはある種の流行り廃りというものがある。

究極のSMとも言える広場での公開処刑や体罰は現在ほとんどの地域で行われていないし、

(隣国でもあり、近年産業発展のめざましい中国において、

未だ裁判なしの当日処刑が行われているという事実には驚かされる)

それは水責めについても同様のことが言える。

現在の日本においては、ビジュアル的に見栄えがするという理由で

SM系のビデオや写真集においては渓流における水責めがしばしば登場するが、

責めというよりはむしろ演出的な意味合いが強い。

雪中放置などもこれと同類に当たる。

昔は水車に張り付けたり、あるいは、水責めの為の珍品奇品が様々考案されていたが、

ここまで廃れてしまったのはやはり危険度が高い(残虐)からだろう。

「私は水責めの愛好家です」といった人種に今まで出会ったことがない。

責めは危険度が増すにつれSMから拷問の域に移る。

我々は拷問愛好家ではないので廃れたのはある意味当然だが、

危険度を軽減すれば取り入れることは十分に可能だ。

洗面器や浴槽の水に顔を突っ込むという行為が誰でもまず思い付くだろうが、

その他、

顔面を上向きに固定して口にじょうご(一升瓶などで使用する例のあれ)を突っ込み水を流す、

逆さ吊りにして鼻の穴にスポイド等で水を垂らす、

ギャグボールの穴にチューブを通して水を流す、

等の責めもある。

ここいで言う水とは時として主や女性本人の小便となる場合もある。



(責め手側の愛好家が少ないので当然のことだが)

水責めが大好きですと言うM女性を私は知らない。

今回の水責めは知識として知っておく程度で十分だろう。

私も、重大な粗相や過失があった場合にのみ、時折重度のお仕置きとして用いる程度だ。



同じ窒息系の責めでも「首締め」は私に仕えるM女性に大人気だが、

この解説は別項に譲ることにする。


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