命の輝き
年を重ねると共に和食と温泉が好きになるのは日本人なら誰しもよくあることだろうが、それに加えて昨今では夏の高校野球をとても熱心に見るようになった。
昔は遊びに忙しくて気が付けば始まっており、気が付けば終わっていた...そんな高校野球だったが、今では開会式の日をしっかりと把握して楽しみに待つようになった。
何故か?
夏と言えば女の尻を追いかける以外知らなかった少年もすっかり落ち着いた、ということもあろう。
一通りは遊び尽くしたのでのんびりする方が良くなった、ということもあろう。
けれども、よくよく考えてみたのだが、どうやらそればかりではないようだ。
意外にもそこには高校野球に感じる感動はもちろんのこと、羨望とも嫉妬とも言えるような感情があることに気が付いた。
すなわち、命が燃えている瞬間に対する純粋な感動や憧れとでも言おうか。
高校球児は、地方大会も含め、もちろん甲子園も、その刹那刹那、命を存分に燃やしている。
どうやら俺はそれが眩しいようだ。
よって、スコアの差など、どうでもよろしい。
命など、そうそう燃やせるものではない。
普通なら、ただ日々細々と削るのみ。
俺だって彼らのようにもっと命を燃やしたい、そんな羨望。
別に若さを羨んでいるわけではないし、歳は関係ない。
要は命を燃やせる何かがあるかないか。
命を燃やすこととドキドキを混同すればギャンブルに走ったり、あるいは、こう書けば怒られるかもしれないが、同じ甲子園球場で熱狂的にタイガースを応援することになる。
幸い俺にはSMがある。
心身が打ち震えるような興奮をたくさんもらった。
これにはただただ感謝するばかり。
なのに高校球児が羨ましいとは俺もつくずく欲張りだと思う。
ついでなので「命を燃やす」ということについて今少し書きたい。
命を燃やせることなどそうそう得られるものではないが、SMには確かにそれがある。
倒錯の向こう側にある脳天を貫くような快感、止まらぬ手足の震え...
そんなM女の反応を見ていると、「ああ、今この瞬間命が存分に燃えているな」と思う。
M女諸君、貴女たちはその貴重な資質を有している。
確かにエントリーしにくい世界だろうが、要は相手さえ間違わなければいいだけのこと。
その一歩踏み込んだ先には命が輝く程の快楽が待っている。
セックスの比でないことは未経験の貴女にも何となくわかるだろう。
活かすも殺すも貴女次第だが、最後にこんな言葉を紹介しておこう。
死を悟ったとき、人が後悔するのは失敗ではなくチャレンジしなかったことである。
shadow
shadowへ何かメッセージをどうぞ(相談やSM調教依頼等お気軽に)
本文タグ一覧: 命の輝き