タイトル:あるM女の手記
これも時代の流れというものでしょうか、おかげさまで私にも素敵なご主人様ができました。
もし生まれるのが十年早ければ、きっとこうはいかなかったことでしょう。
そういう意味では、とても幸運な時代に生まれたといえます。
パソコンを購入した翌日から私の世界は変わりました。
私が初めてSMサイトを目にしたときのカルチャーショックは皆様にも容易に理解して頂けると思います。
いつの日か素敵なご主人様に巡り会い、そして私を選んで頂けたら...
そんな祈りにも似た気持ちが一転したのです。
インターネットではたくさんのご主人様が私のような女性からのメールを待っていました。
秘められた願望がある日突然手の届く位置にやってきたのです。
そんな私があるサイトの主宰者と主従関係を結ぶまでにそう時間はかかりませんでした。
今思えば苦い思い出ですが、
きっとあのときの私は舞い上がっていて、冷静に物事を判断する力を失っていたのでしょう。
いま、パソコンの向こう側にはあの時の私と同じ心境の女性が少なからずいらっしゃることと思います。
差し出がましいことですが、そんな方々のために少しばかり助言を差し上げたいと思います。
ご主人様を選ぶということ、そこには人それぞれの判断材料があるでしょう。
しかし、その大部分は本人の文章から人柄や趣向を判断しているのではないでしょうか?
もちろん、それも大切なことだと思います。
ご主人様にと考える男性の生の声なのですから。
しかし私はそれよりも大切なものがあると痛感しました。
それはサイトに集う女性の方々の声です。
もしあなたがサイトを主宰されている男性にメールを出してみたいと思ったとき、
そこに集う女性の方々の声(メール)をじっくり聞かれてみてはいかがでしょうか?
それは共感できるものですか?
あるいは不快なものですか?
彼女たちはあなたと似ていると感じましたか?
あるいは、まったく別のタイプだと感じましたか?
WEB上にはたくさんのSM関係のサイトがありますが、
その中で本当のご主人様になりえる男性がお作りになるSMサイトはほんの一握りしかないように感じます。
もちろんサイトをお作りになるのは個人の自由です。
しかしそこには最低限のルールというものがあるのではないでしょうか?
相応の経験と知識、女性に対する思いやりもそこに含まれるべきだと私は思います。
女性が精一杯の勇気を出して書いたメールを無にしないためにも、
それは大切なことではないでしょうか?
幸いにも、私はいまshadow様にお仕えさせて頂いております。
前回の苦い思い出を経験に変えて(言葉は悪いかもしれませんが)選ばせて頂きました。
雑記やコラムを何度も読みました。
しかしそれ以上にshadow様にお仕えする女性の方々のメールを熱心に読ませて頂きました。
皆様本当に素敵な方々でした。
こんな素敵な方々がお仕えする男性なのだから...
そんな私の考えは決して間違っていなかったと確信しております。
ですから皆様もSM関係のサイトをご覧になるときは、女性の声こそ大切に読まれてはと思います。
そんな視点でサイトを眺めると、自然に真理も見えてくるのではないでしょうか。
日々増え続けるSMサイトを覗くにつれ(ごめんなさい、shadow様)どうしても書いてみたくなり、
ご無理申し上げました。
長々と失礼致しました。
蛍火
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