繊細なるどんぶり感情

タイトルを読んで一体何のことかと思った方も多いだろうが、それすなわち俺の称号であり、仲のいい友人から俺はそう評されている。

誉められているのか、けなされているのかいまひとつはっきりしないが、個人的にはその称号がいたく気に入っている。

なかなか上手いこと言うな...とも思う。

shadowという人間を知ってもらうには分かり易い言葉だと思ったのでコラムで紹介することにしたのだが、そもそもこのサイト自体、繊細なるどんぶり勘定ぶりが大いに発揮されているのではないかと思う。

みなさんはそれを感じるだろうか?

時折何か繊細なことを書いているけれど、実は大雑把。

豪快に見えるようで、ちょっとばかり神経も使っている。

ちなみに、精神的ダメージにはめっぽう強く、落ち込むということがほとんどない。

自分で言うのも何だが、これだから包み込んでやれるのかとも思う。

最も、単に包み込むだけで一緒に悩んだりしないところがまさに「繊細なるどんぶり勘定」なのである。

ただし、そんなわけで本来なら悲しむべき場面でも全く平気でいるので、しばしば誤解を受けることもある。

例えば友人が車に跳ねられて足を骨折し、入院したとき、「おまえ、足だけで良かったなあ!!」と満面の笑みで見舞いに行く。

このノリを分かってくれる相手なら良好な関係が築けるのだが、中には理解できないのもいて、こうなると人間同士のソリが全く合わない。

「不謹慎な奴!」と相手が言えば、「たかがこの程度でシケた面しやがって!」と、売り言葉に買い言葉だ。

俺の場合、自分の身に不幸が起きたときも、これと全く同じ原理が働く。

命に別状がなければ、生きてさえいれば、さして大事とも思わない。

財布を落とそうが、泥棒が入ろうが、車に傷を付けようが、骨を折ろうが、会社が潰れようが、そんなことは大した問題ではない。

長い付き合いがある友人を見れば、みなどこかしら俺と似ているように思う。

男同士付き合うにはタイプが同じ方がいいという自然の教えなのだろう。

これが男と女になると面白いもので話は逆転する。

絶対にタイプが違う組み合わせの方が上手くいく。

S男性とM女性の組み合わせなど、その典型と言える。

最も、一口にS男性と言ったところで繊細派もいれば豪快派もいるわけで、単純にSとMというわけにもいかないが。

これは持論だけれども、ご主人様という人種は繊細過ぎず、豪快過ぎずの真ん中あたりがちょうどよいのではないか、と思う。

繊細過ぎれば、そもそもM女性自身が繊細なので、繊細と繊細がひっついて、ちょっと指先で弾いただけでピキッとヒビが入るようなガラスの関係になる。

豪快過ぎれば、とてもM女性の心情など理解できないだろう。

繊細なるどんぶり勘定。

この称号はよくよく考えてみれば、俺にとって最高の誉め言葉なのかもしれない。

shadow

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