かおるはSMに興味はあったものの、ほとんど初心者です。
はじめて、縄をかけられ、浣腸とアナル調教、野外プレイなどをしていただいたときは、いくらメール
でお互いの気持ちを確かめ合っていたとはいえ、不安もあるなかでの調教でした。
かおるはそのとき、「愛している」ということと「奴隷として調教していただく」ということの意味が
まだわからずにいました。
かおるは、「心からお慕いしている」と言っている自分自身の言葉に嘘偽りがないのかどうか、自信が
なかったともいえます。
でも、ご主人様に初めてお会いしたときに、「ああ、このお方がかおるのご主人様なのだ...」と一瞬
にして幸せな恋に落ちていきました。
一方で、ご主人様はかおるの他にも大勢の女性の方々を調教していらっしゃるということが、かおるに
はどう理解していけばいいのか、毎日苦しみ、また、この苦しみもご調教であると思って耐えて過ごし
ていました。
ご主人様がかおるにしてくださる調教の数々も、すでにいろいろな方々に施されたことであると思うと、
それら全てをかおるに躾ていただきたいと、焦りにも、嫉妬にも似たものを感じます。
「ゆっくりやればいい」とご主人様はおっしゃってくださいますが、ご主人様のご調教にはどのような
メニューがあるのか、初心者のかおるが知るはずもなく、ご主人様に誇っていただけるような愛奴とし
てがんばってまいりたいと心に誓うのみです。
そんな初心者のくせに、かおるは自分の愛をご主人様に認めていただきたくてわがままを言います。
「ご主人様、どうしてかおるだけでご満足していただけないのですか?」
愛奴になるということは、ご主人様の愛を信じることではないかと思います。
「おまえはかならず幸せにしてやる」とおっしゃるご主人様、そして「俺に会えなくて淋しければ、
弟子を紹介してやる」ともおっしゃるご主人様...
「かおるが他の男性と交わってもよろしいのですか?」とうかがうと、「おまえのからだに触れる価値
のある男は俺だけだと思っている。でも、それが俺の愛し方だ」というお答えをいただきました。
かおるは、いま、こうして文章を書いているときも、ご主人様を思い出して、昂ぶっています。
心臓の鼓動が激しく、何度もキーボードを押し間違えます。
いつか、縛られたかおるの前で、ご主人様はほかの奴隷の方と激しいセックスをする。
あるいは、ご主人様の前でかおるが他の男性に陵辱される。
そんなことがあるかもしれない、ふたりの「愛」。
愛奴かおるとご主人様は、からだでつながっているという以上に、心がつながっていると思っております。
かおるの心は、ご主人様に縛られています。