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31日

昨日は仕事休んで藤城清治の世界展に再び行き、その後駅前第一ビルかえんで天丼を食べてからサンケイホールにて上方落語名人会を見る。特別落語のファンというわけでもないのだが、高座に上がっている内に一度重要無形文化財(人間国宝)でもある桂米朝の噺を生で聞いてみたいと思っていたのだ。生で聞いたそれは若手のような声の張りと勢いはないものの、貫禄十分の落ち着いた噺口調は落語素人の俺でさえまさに「芸を見た」という気分にさせてくれる。六人の噺が終わって携帯の電源を入れてみれば既に9時。俺は8時くらいの感覚だったのだが、それだけ面白かったということだろう。意外にも客層はばらばらでどの世代からもまんべんなく来ている。10代、20代の男女も結構多かったのは落語ドラマのタイガー・アンド・ドラゴンの影響もあるだろうと誰かが言った。重鎮三人(米朝、春団次、三枝)に若手実力派三人の噺が二時間半で3,000円はその満足度からして安いと思った。来年もまた行こう。

26日
西宮にある大谷記念美術館へ80歳にして影絵の第一人者であり続ける「藤城清治の世界展」を見にいってきた。俺は本来メルヘンチックな画調には興味がないのだが、この人だけは別格だ。一昨年切り絵の参考にしようと長野県の白樺湖にある藤城清治影絵美術館まで足を延ばしたことがあるが、影絵というのは特別な展示方法になるため、これほど大規模な展が関西で見られるとは思いもしなかった。暗い展示室に浮かぶ作品の数々はメルヘンチックにして幻想的であり、ただただ感嘆するばかりだ。今回、超大型作品はなかったものの、作品の数からいえば本家の常設展示館よりも見応えがあった。大阪では月末からゴッホ展が始まるが、まあ絵好きなら両方行けばいいのだけど、個人的には「藤城清治の世界展」を強く薦める。ちゅうか、見なければ損だ。俺は期間中あと3回は行く。

25日
ファミリーマートで名古屋フェアをやっていたので、あの感動をもう一度と味噌かつ弁当とドテ煮丼を食べてみたが、まあ、所詮はコンビニ弁当だった。ビラが一枚袋に入っていて、そこにはシャープの液晶テレビAQUOSが200名に当たるとある。早速ネット上からエントリーしてみたが、まあ、これも当たらないだろうな。

24日
産経新聞の記事によればSTARWARSの新作にしてシリーズ最終作が何やら凄いようだ。かのスピルバーグが感動で涙し、これ以上考えられない程の素晴らしいエンディングと評論家は絶賛する。アメリカでは既に先週封切られて凄い興行収入を記録しているそうだが、7月の日本公開が実に楽しみではないか。ぴあに応募件があったのでジャパンプレミアの試写会に応募してみたが、まあ当たらないだろうな。

5/19
今まで発泡酒といえばあくまで低価格な代替えとして飲むという感覚だったが、アサヒの本生ゴールドがいたく気に入って、ここのとこ晩酌といえばそればかり飲んでいる。俺が感じるにエビスや秋味に似ている風で、まだの人は一度飲んでみ。気に入ればとてもコストパフォーマンスの高い発泡酒になる。ちなみに何度も書くが俺が最も好きなビールは銀河高原ビールで、唯一肴なして何杯でも飲める。以前はちょっといいことあった日に一本買って帰ったものだが、近所のスーパーから消えて久しいのはとても残念である。

5/18
西京極球場は本当に素晴らしい球場である。規模は若干小さいものの、今はもうなくなってしまった大阪球場や西宮球場と同じ雰囲気がする。ゆったりした座席設計に昔ながらのアバウトな警備、これによりどれだけ快適に観戦できることか。西京極球場では少しでも良く見える場所があれば、階段であろうが通路であろうが本来の席を離れてそこに座って陣取るわけ。いまどき他の球場ならこんなことはありえない。即警備員がすっ飛んでくる。試合終了後のスタンド清掃要因も一回表から堂々階段に座り込んでの観戦だ。年季の入ったおっちゃんたちはスタンドで煙草をすぱすぱやっているが、何のおとがめもなし。これも他ではありえない。子供たちは立ち入り禁止のチェーンを越えてTVカメラマンの操作するカメラのモニターをカメラマンと一緒に覗いているが、警備員どころかカメラマンさえも追い払わない。試合も中盤になって前方の席が空けば、移動し放題。福岡ドームでは例え9回裏でもそれをやると警備員が飛んできて元の席に戻される。更に西京極球場にはネット裏の特等席と1,3塁側の内野席を隔てるフェンスがないので、掟破りの横移動も可能だが、それでも警備員は何も言わない。外野に至っては後ろのフェンスがスカスカで中が丸見えなのでそこに陣取れば無料で観戦ができる。このフェンス外からの覗き見は西京極球場の昔からの名物だ。外野はとても狭いのでこれが甲子園球場で言えば10段中ほどの良席となる。昨日は木を伝ってバックスクリーン上から無料観戦していた連中もいたが、これまた注意なし(一昨年は降ろされていたが)。ペットボトルや缶ビールは持ち込み放題飲み放題。無理やり盛り上がれと言わんばかりの打者ごとのBGMはもちろんない。今時こんな球場がどこにあろうか。俺はこんないい加減な西京極球場が大好きだ。まあ、これは京都人気質というよりも公式戦が年に一度しかないので臨時要員により指導が徹底されていないのが原因だろうが、いい意味でこういういい加減さはこれからも残して欲しいと切に願う。そういえば一つ思い出したが、昔近鉄の準フランンチャイズであった日生球場ではいつもスタンドががらがらだったから、炭を持ち込んで焼き肉を焼いていた連中もいたなあ。本当に古き良き時代だったが、最近の球場は座席にしても警備にしてもどこもかしこも窮屈でつまらんな。

5/16
昨日は甲子園に阪神対楽天戦を観に行って来た。巨人の桑田及び工藤、楽天の岩隅が投げる試合につき俺は球団の枠を越えてそっちを応援するのだが、昨日は生で観ることができたという意味においては運良く、どっちも応援できない複雑な心境という意味においては運悪く、岩隈が投げた。結果は阪神の勝ちだったが、俺にとっては少し残念だった。まあ、所詮はその程度の阪神ファンということだ。今回初めて甲子園のイエローシートという内野席に座ったが、あの居心地の悪さは拷問に近いものがあった。席の前後左右の余裕が全くなくて窮屈極まりない。伝統ある古い球場ということもあってか、設計の基準が完全に一昔前の体格だ。あれでは次に誘われてもちょっと行く気がしない。ということで試合終了後に人が引けてからスタンドを散策して、次回から確保すべき座席番号につきチェックしておいた。詳しく書くときりがないので大きなポイントだけ挙げておくと、甲子園のイエローシート(及びオレンジシート)を買うならずばり1列か30列だ。前が通路になっているので快適度が他と全く異なる。その列以外のほとんどの席では客で埋まるとトイレさえままならない。一旦座ってしまったら窮屈で出られないのだ。それくらいに酷かった。同じ理由で外野席なら32列が特等席になる。同じ値段で同じ位置でも32列と33列では天と地の差がある。ネット裏のボックス席はどこも広々していて良さそうだったが、あのエリアは全て年間予約席なのでオークション以外では決して売りに出ない。電子ピア等でチケットを買うときは決済の前に座席の位置がわかるので甲子園の内野なら30列、外野なら32列を積極的に狙うのが良い。ところで明日は俺たちの毎年の恒例行事として京都で年に一試合だけ行われるプロ野球の公式戦を観に行くことになっている。阪神と西武の対戦なので存分にタイガースを応援したい。といっても、一切声援は送らずにずっと腕組んで観ているだけなのだが。

5/12
今年はどうもゴキブリが多い。たまらずコックローチとごきぶりホイホイを買ったが、毎朝覗いてしまうな、あれは。あんな最期ならゴキブリも一叩きで昇天した方がましだろう。反面、アリの殺虫剤とかアリの巣コロリの類にはとても違和感を感じる。台所を大量に這われれば確かにいい気はしないが、夜になれば見事に撤収しているし、何より冬の蓄えのために懸命に働いていることを幼い頃から絵本で知っている。事実、暇な休みにでも庭のアリの巣の出入り口を探してみて、そこにビスケットなりチョコレートを置いてやればいい。すると家まで上がってくる数が激減するのだな。まあ、要するに森のクマと同じようなものだ。穴は帰り道のアリをじっと目で追えば見つかるはずだ(そのアリの様子は結構面白い)。彼らは自然再生の一翼を担っている種族でもあるので、チョコの一かけくらいけちらずとも良かろう。

5/11
味噌煮込みうどん(山本屋総本家)・・・行列を待つこと約30分、ようやく口にしたそれはまるで出来損ないのような麺だった。妙に粉っぽくてかたい。腰があるとかいうよりも茹で時間が全然足りていない風。ただし、これが名古屋流ということなので今回食べた中で最もご当地の味と言える。大阪ではあり得ないうどん。  味噌カツ(らむちい)・・・有名店「矢場とん」の長蛇の列により急遽向かった第二候補。味噌かつ定食小1,480円は結構な値段だが、それだけ払う価値はあった。とにかく見た目のインパクトが凄く、皿からこぼれそうな程にかけられた味噌ソースに加えて山盛りにネギが盛られている。隣にいたカップルが「俺たちもあっちにすれば良かった」と言ったのも無理はない。ちなみに今回の名古屋土産は矢場とんの味噌ソースにしたが、帰って試食してみれば今回名古屋で口にしたどの味噌味よりも美味しかった。  名古屋コーチン(くるる)・・・コーチン刺身4種盛り合わせ1,480円(身、タタキ、肝、砂肝)を食べたが、噛めば噛むほどうま味がじわじわ出てくるスルメのような鳥だった。砂肝の刺身というものを今回初めて食べたが、コリコリとした食感が心地良い。一番美味しかったのは皮付きのタタキだ。この店は名古屋コーチンの有名店らしいが、「お宅の店は鳥も旨いがわさびも旨い」と言ったら店長らしき人物がたいそう喜んでくれて最後はわさびの自慢をしつつ店外まで見送ってくれた。刺身盛り合わせと生ビールしか注文していないのに気持ちよく食べさせてくれて感謝。  手羽先(風来坊)・・・独特の甘辛味で何本でも食える。隣テーブルにいた東京からの旅行者たちと話が始まり、次の三軒目に予定していた同じく手羽先で有名な「世界の山ちゃん」はキャンセルとなった。他の居酒屋メニューは大阪でも食べられるので名古屋コーチンの卵焼きと手羽先しか注文しなかった。ちなみに俺が食べた手羽先は五人前だから25本だが、ビールによく合うのでこれくらいはぺろりといける。  おひつまぶしと味噌煮込みおでん(萬吉兆)・・・おひつまびしとは平たく言えばおひつに入った鰻丼のこと。先ずはよくかき回し、一杯目はそのままで、二杯目は薬味をそえて、三杯目は茶漬けで食べるのが定番。普通に旨い。味噌煮込みおでんは見た目の黒さとは裏腹に案外あっさり味だ。一品ずつしか食べなかったが、次回行ったときにはもっとたくさん食べたい。  天むす(地雷也)・・・テイクアウトして名古屋ドームで野球観ながら食べた。ぺしゃんこに潰れていたが、今まで大阪で食べた天むすよりも美味しかった。今時珍しく、木の皮に包んでくれるのが嬉しい。ただし、5個630円でなかなかの値段だ。俺は食べなかったが、この店のカレーうどんを友人は絶賛していた。  カレーうどん(若鯱屋)・・・カレーうどんが名古屋名物だとは知らなかった。ここは有名チェーン店だそうだが、正直いまいち。やはり麺に違和感がある。  あんかけスパ(チャオ)・・・スパゲティーにとろみの付いたソースがかかっている食べ物。いろいろ選べる具の量も多い。麺はパスタではなく、あくまで洋食のちょっとちじれた太スパゲティー。最後に食べた一品だったが、既に満腹にもかかわらず相当大盛りのLサイズがぺろっといけた。空腹時に食べたらもっと美味しく感じたに違いない。  小倉サンド(店名失念)・・・トーストに小倉あずきがはさまっている。飲み物はコーヒーではなく牛乳にした。まあ、要するにあんぱんを牛乳で食べる感じだが、これも普通に旨い。  エビふりゃー及びきしめんは最も味の想像が付くので今回食さず。

5/10
大人になっても案外子供の頃の記憶というものは残っているようで、子供の頃大人になれば今の記憶のほとんどが飛んでしまうだろうと思っていただけに意外に思う。時折、随分昔のどうでもいいようなことをひょいと思い出す。昨日思い出したのはあの女先生だから小学校三年か四年のある日の社会の授業だ。「戦争というのは実に悲劇なのですけれど、それは皮肉なことに発明の母でもあるのですよ。たくさんの新しい技術かそこから生まれましたし、みんなの大好きなチキンラーメンも元はと言えば日清戦争の兵隊さんの携帯食料として生まれたのですよ。」当時は感心して納得したものだが、今思えばずいぶんいい加減な授業をやってくれたものだ。日露戦争や太平洋戦争ならわかるが、日本と清が戦ったのはまだ1800年代ではなかったか。その当時にチキンラーメンがあるわけがない。ちゅうか、それ以前にラーメンという食べ物自体誰も知らないだろ。あるいはチキンラーメンとは似ても似つかぬ乾麺のようなものを始まりとしているのかもしれないが、不意にわき上がった疑惑ゆえ調べる必要があるだろう。ということで今から「チキンラーメン」と「ルーツ」で検索をかけてみるが暇な方はご一緒に。

5/9
終わってみればあっと言う間の大型連休だった。今更ながら、やはり旅には出るものだと思う。旅先での出来事は未だはっきりと記憶にあるが、家でのんびり過ごした二日間はまだ一週間経っていないというのにもう記憶の外だ。無駄だったとは言わないが、記憶に残らないというのはせっかくの連休なのに寂しいというか勿体ない。やはり連休には連休にしかできないことで過ごしたいではないか。小遣いに余裕がないといって旅行代をけちるのは、実はもっと大切である時間を浪費しているということにはなるまいか。次は7月に4連休があるので、どうせ誰とも休みが合わないだろうから一人でどこかへ行ってみよう。津和野が第一候補だな。

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