30日
今回WBCで最も印象的なシーンと言えばやはり決勝戦におけるイチローの2点タイムリー安打ということになるだろうが、俺がそれよりも瞼に焼き付いて離れないのは岩隈のピッチングだ。打線を抑えたどうのこうのではなく、ランナーが一塁に出たとき、ノーワインドアップの構えをしながら視界の隅でランナーを捉えるその姿は最高に美しかった。往年の杉良太郎でさえ裸足で逃げ出しそうな流し目と、肩と背中が醸し出す絶妙なラインはセクシーであるとさえ言える。俺は彼ほどノーワインドアップモーションが様になる投手を他に知らない。まあ、この文章読んだだけでは何のことだかわからんだろうな。開幕戦あるいは交流戦が始まればまた岩隈のピッチングをTVで目にする機会もあるだろうから、ぜひ彼が一塁にランナー出したときの構えに注目して頂きたい。レフトの内川がフライを取ったその勢いでファンとハイタッチしたシーンも良かったな。
26日
何かと忙しい日々が続いているが、もし今の俺に三日ほど休日があるならば、どこか山奥の旅館にでも篭って、そろそろ息吹き始めているであろう山菜、特にふき味噌などちびちび舐めながら昼間から酒を飲みつつゴルゴ13を一巻から順に読んでみたい。これぞ究極の贅沢だな。前にも書いたと思うが、ゴルゴ13は現在何巻にまでなったのかは知らないが、その最終話は既に仕上げられて金庫の中に眠っているそうだ。今や漫画界も分業が当たり前のようだが、最終話だけはさいとうたかお一人で描き上げたらしい。これだけの長寿漫画ゆえ、作者が死んでそこで尻切れというのでは確かに具合が悪い。そういう意味ではこち亀なども既に最終話があるのかもしれない。ゴルゴ13の最後は史上最難関のミッションを成功させるも本人の安否は確認が取れず...という辺りが無難な最後だろうか。よもやもろに死ぬことはあるまい。
25日
イチローが最後の最後でやってくれたな。ここ一番で決めるのがヒーローというものだ。真っ向勝負した韓国も誉めてやりたいが、監督はなぜ敬遠しなかったのかと今頃メディアから責められているに違いない。しかしまあWBCで連覇したということは、これはもう完全に日本の実力と言っていいだろう。アメリカは自分たちのことしか見ない、海の向こうで何が起きているか知るべきだ、という米紙の一面記事が印象的だ。こうして優勝して何だか野球シーズンが終わったような錯覚さえ覚えるが、見る側でさえそうなのだから、選手本人はとにかく大変だろう。4月からも頑張ってもらいたいものだが、こういう大会の後での投手は実に微妙な心理になるという。戦場は最大の友情を生むと言うが、今や彼らの絆も相当なはずで、シーズン入ってから一緒に戦った選手に対してのけぞらせるようなインコースの球を投げ辛くなるそうだ。その心理はわかる気がする。そこはプロだと割り切ればいいのだが、特にシーズン序盤はなかなかそうもいかないらしい。サッカーのデフェンダーなどはその点もっと大変だろうな。そういえばバーレーン戦も近い。また幸せな時間を運んでもらいたいものだ。
20日
スーパーの刺身を買う度に思うが、それに付いている大根のツマは実にもったいないな。しその葉は何かに使うかそのまま刺身に巻いて食ったりするが、つまは食うやついないだろ。それともみんな食べてるのか?もう少し太く切ってくれれば大根サラダにでもして食べるが、なんちゅうか、あの微妙な細さは歯ごたえも良くないしどうも水っぽくていけない。醤油やドレッシングかけてまで食おうとは思わんな。といって、なければないで店頭で見劣りするのはわかるけど。反面、料理屋で出される刺身にも大根のツマは付き物だが、俺はこれには理解を示す。というのも、あれは若き料理人の大事な板前修業の一環なのだから、それを大根がもったいないとは言ってやってはかわいそうだ。最も、店用に予め切られた業務用のツマまである時代なので、これとて油断できないが。仕込みの手間を省くためだろうが、こんな気持ちのない店ではあまり食いたいとは思わんな。
16日
アボカドの刺身なるレシピを本で見た。アボカドを真っ二つに切り、皮と種を除いてスライスし、刺身のように醤油で食べる。簡単なのでさっそくアボカドを買ってきて作ったてみが、中が熟していて刺身のように綺麗に切れやしない。俺が買ったアボカドが適してしなかったのだろうと、今度は皮の堅いやつを選んで買ったが、ある程度上手くはいくものの、味が青い。ま、これでグチるのも何だが、俺がチューボーですよ!を高く評価するのは、長年客の舌に鍛え揉まれたレシピを惜しみなく公開してくれるからだ。しかも、3軒分も。料理研究家が頭でちょこっと考えたレシピとは俄然重みが違う。よって、スイーツの時は速攻で消すものの毎週楽しみにしている。難点を言うならば、百歩譲って堺正章はまあいいとして、アシスタントの小林なんたらアナウンサーを見ると、どうもムカムカしてくる。今のところブラウン管の有名人で俺をこんな気分にさせるのは彼女だけだが、どうやら独立するそうなので、さっさとチューボーですよ!から消えてもらいたいものだ。反面、レシピなどどうでもよくて毎週彼女の姿を見たさに番組をチェックしているファンも多いと聞くが、やはり俺は少数派になるのか。わざわざ質問して訊いたこともないが、特に女性から嫌われるタイプだと察するがどうだろう。
12日
通勤途中にあるということもあり墓参りへはよく行くが、「ご先祖様、どうぞ安らかにお眠り下さい」などとは決してやらない。安らかに眠っているのは既に当たり前のことである。俺の墓参りはただ感謝あるのみ。地味な生活の中であれ何かしら新しい事が起きるわけで、俺はそれに対して墓の前で感謝する。もし感謝することがなければ、今こうして墓の前に立てている健康に対して感謝する。よってそこは墓というよりも感謝の場と化しているが、それでいいではないか。先祖代々もきっと納得してくれているものと確信する。それに、俺がいつかそこに入ったとき「安らかにお眠り下さい」などと言われるのは嫌だしな。明日も墓へ参る。感謝すべきことが2,3あるが、まあここで書くべきことでもないだろう。
11日
なぜドラマ白州次郎の第3回目が8月放送なのだろう?二週で1,2回ときたのにとてもテンポが悪い。まだ撮影中なのか?それとも終戦記念日に合わせたとでもいうのか?ならば最初から8月の放送にすれば良いのだ。何やらとんでもないスケールのドラマだと聞くが、「翔ぶが如く」の撮影は順調なのかね?まあ、俺にはどうでもいいか。俺が一番にNHKに望むこと、それは昔タモリが進行役をやっていた「NHKスペシャル人体」のリメイクだ。あるいは、それがあまりに素晴らしかったので、単にデジタルリマスターのみでも良い。それをゴールデンタイムに放送してもらいたい。もう一点はNHKアーカイブスをもっと早い時間帯に放送すること。見たいのだが、現状の深夜放送ではどうにもならん。
近々ドバイの現在の様子もNHKスペシャルで放送されるようだが、これも興味あるな。昨年の今頃は信じられないような開発が次々に進んでいたドバイだが、今はどうなっているのだろう?不動産の販売ともなれば長蛇の列が伸びていたのが記憶に新しいが、もうあんな光景があるとも思えない。ちなみに、今回の世界不況が俺に影響しているかといえば、あまり関係ないねえ。いつもと変わらず、だ。空き缶の買い取り価格が下落してホームレスへの影響が少なくないと聞くが、どんだとばっちりだな。
9日
見たい番組が二つ重なるというのはたまにあることだが三つ重なるのは珍しく、先週土曜日がそうだった。すなわちドラマスペシャル白州次郎、アド街浅草六区編、そしてWBC日韓戦。幸い日韓戦はもはや逆転はあり得ない程の大差が付いたので9時からは白州次郎に集中し、アド街は録画した。浅草六区は東京へ行った際には高確率で立ち寄る場所なので、ぜひ見ておきたかったのだ。六区といえば今までは専らヨシカミやリスボンへ行くことが多かったが、まだまだ見知らぬ名店は多いはずだ。チェックを楽しみにしたい。さて、今夜の日韓戦は番組もかぶることなく専念できるというものだが、残念ながら俺は今からまた仕事だ。試合がもつれて俺が帰宅した後に逆転、という展開を期待したいところだが、さてどうだろう。
5日
100歳以上の人口が増えたので銀杯を小さくして予算を削減するという。果たしてこれは喜ぶべきか、それとも怒るべきか、と考えればやはり俺には喜ぶべきでないニュースだ。サイズを小さくすることにより削減される経費は4,000万円だそうだが、厚生労働省の無駄遣いに比べたら微々たる金額だ。削る場所を明らかに間違っている。これはもっと怒るべきだな。反面、100歳以上の長寿が増えたことは喜ばしいことには違いないだろうが、ただ長生きすれば良いというものでもないはずだ。大切なのは長生きすることよりも全うすることだと思うがな。全うしたならば、50歳で死んだところで本人も他人も悲しむべきではない。なかんずく全うできずとも、その軌跡こそがまた誇りある人生であったといえる。そのためには生涯を賭けるに足る目標が必要だが、幸い俺にはそれがある。幸せなことだ。
4日
先日のTVニュースにおいて「私は普段は勤め人です。私のような者でもこうして選ばれたことで、世間のおじさんに夢と希望を与えられればと思います」というような内容を一般公募により選ばれた宇宙飛行士候補者が会見で述べていた。俺はこれを聞いて、てっきりどこぞのおっさんサラリーマンが選ばれたのだろうと思った。彼の経歴が気になったので目の前にあった新聞を読んでびっくり、職業は自衛隊員で現在はF-15のパイロットとある。個人的にはF-15よりもF-14の方が好きだが、そんなことはこの際どうでもよく、普通のおっさんを強調していた割には少なくともジェット戦闘機のパイロットとなれば俺にとっては既に英雄だ。謙遜にも程がある。
3日
日々忙しくて精神的に盛り上がる間もなくその日を迎えてしまったサラ・ブライトマンのコンサートだったが、行ってみればやはりそこには素晴らしい時間があった。彼女のアルバムはそれこそ何度も繰り返し聴いているので演奏される曲全てに思い入れがあるのはファン冥利に尽きる。次はまた3,4年後か。ある一曲だけで興味を持ち、いざ会場へ足を運んでみれば知らない曲ばかりであまり盛り上がれなかった、というのはよくあるパターンだが、その不利をものともせずに俺の心を掴んだのは山崎まさよしとアンジェラ・アキだ。両者とも全国ツアーが予定されているようだが、バックバンドなしのソロライブであればまた是非とも行きたい。
翌月の雑記へ