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28日
何でもアバターが凄まじい勢いでタイタニックを抜いて歴代映画興行の1位になったそうだ。確かに映像美はあったしスクリーンは飛び出すしで目新しさはあったが、逆に言えばただそれだけのこと。ストーリーは原住民が英語を話す時点で違和感あったしな。一応は地球人が学校を作ったという設定だったが、無理がある。けれども、映画とはエンターテイメントであるべきという俺の趣味には見事に合致する作品で、もう一度観てもいいかな?とも思う。ちゅうか、そんなことよりも俺はThisisit.を観たかったな。予定はあったのだが2度とも流れて、「一人で行くなよ、一緒に観ようぜ」と言われるままにしている内に上映が終わってしまったどころか早くもDVDまで発売している。昨日のNHK-SONGSの放送で、彼がいかにこだわりを持ってステージを作っているのかがよくわかった。特にファンというわけではなかったが、彼こそまさにアーティストと呼ぶに値する。明日帰りにTSUTAYAへ寄ってみよう。

26日
昨日遠洋マグロ漁船に乗り込んだ若者のドキュメントを見たが、少し経ったある日のインタビューで何がしてみたいかと訊かれたところ、彼は「自販機でジュースを買いたい」と答えた。町中の自販機ではいろいろな種類から選んで買うことができるが、船の中ではいつも同じジュースしか飲めないという。何だ、その程度のことかと思う人もいるだろうが、俺はその心情がとてもよくわかる。以前よく野宿をしたものだが、4,5日山中で過ごした後で家に戻ると普段当たり前の何気ないことにいちいち感動する。風呂に入れること、雨が降っても濡れないこと、冷蔵庫に食料があること、そして一番ありがたいと思うのはふかふかした布団で眠れることだ。そこにただ寝転んだだけで笑みが漏れずにはいられない。しかし、情けないかな、今それらは俺を感動させるものではなく、あって当たり前のものだ。これはいかん。また野宿に行くか。けれど、毎回戻ってきて2,3日もすれば見事に元の生活に慣れてしまう。慣れとは人間の適応能力でもあり、これがなければ日々プレッシャーの連続となるが、感謝に対する慣れはだけは残るようにならなかったものか。それなりに頑張っているつもりだが、今の生活は相当ぬるいものだと痛感した。何か自分に試練を与えねばならん。

21日
猫というのは実に気温に敏感だな。この1,2ヶ月全く姿を見せなかったのが、昨日今日と朝出勤でドアを開けるとまたその頭をゴツンとやるようになった。痛いだろうに、「フニャー」と小さく鳴いて足下にすり寄ってくる。普段何を食っているのか知らないが、煮干しがそんなに美味いのか?この猫が昼間庭先に寝そべるようになれば春も近いという合図だが、明日から寒くなるそうなのでまたしばらくは姿を見ることもないだろう。他でも愛されているのかその図体は貫禄そのもので、品よく毛を刈り込まれた子犬が散歩で通りがかると逃げてしまうか、キャンキャン吠えてくる。それでもこの猫は知ってか知らぬかただ遠くを見つめて鎮座するのみ。なかなか肝の据わったやつだ。また春先に会おう。

18日
肩書きだけは一人前の職業画家も多い中、あの人は本物だ。つまりそれは職業ではなく人生。作風のみならず、あの質素にして豊かな生き様は敬虔なキリシタンだったルオーを連想せずにはいられない。結局のところ、芸術家とはその作品ではなく、その人そのものが作品でなくてはならない。あの人はどこを切っても芸術家だ。けれども、強烈に作品を生で観たいとは思わなかった。それはあまりにルオーのイエスであったから。よって、俺が一番印象に残ったのは300円にもかかわらずとても美しい膳と、それを正座で食べる姿だ。俺にとっては早くも今年のベスト・オブ・情熱大陸といったところかもしれない。

15日
次回の情熱大陸をとても楽しみにしている。彼は画家で、年の頃は70歳あたりだろう。そこにはルオーのような顔の作品が並んでおり、最後は気持ち良さそうに銭湯の湯に浸かっていた。たった数十秒の予告だったが、何故だかそれは強烈に俺の心を捉えた。情熱大陸はほぼ毎週見ているが、こういうことはあまりない。あの予告に本物のみが持ちうる画家の魂を見たのは俺の心眼か、はたまた錯覚か。放送を待ちたいと思う。

12日
年末年始の番組で一番ツボにはまったのが「湯煙スナイパー」だ。ミリタリー好きの俺にとってスナイパーとは無視できない単語で、それに湯煙が組み合わさるという実にミスマッチなタイトルが気になってどんなのだろうと見てみたが、これがなかなか大人向けの洒落たドラマで、深夜最後まで見た。他にもテレビガイドで赤線引いた番組はいくつもあったが、結局見なかったり、あるいは見ても面白くなかったりで、まじめに見入ったのは上記とゆく年くる年だけだったな。ゆく年くる年も俺が子供の頃は実につまらないと思っていた番組で、今では信じられないことだが、当時はNHKも民法もどのチャンネルに合わせても番組しか放送されておらずにしぶしぶ見たものだが、今では膝を正して見ながら新年のカウントダウンを迎えるようになった。親父と二人暮らしなので年末年始は俺だけ旅行に行くわけにもいかず、今年のカウントダウンもゆく年くる年だろうな。けれども、この平凡な時間こそが幸せなのだとつくづく思う。

8日
正月ボケも2,3日働けば抜けた。年始の恒例行事として、どこか丸一日TVを横目で見ながらひたすら料理を作るという日がある。今年はミートソース、イカわた和え、イクラ醤油漬けを作った。普段面倒で食べたくてもなかなか作る時間がないメニューを正月ののんびりした時間を利用して作っておくわけだ。イカわた和えというのは刺身で食える新鮮なイカを捌いてイカのわた及び玉葱と白ねぎのみじん切りと和え酒を足して炒めたものだが、イカわたのコクが何ともいえず絶妙な酒盗であり俺の大好物だ。普段もしばしば食いたいと思うが、イカの皮むきが面倒である。当たりのイカなら面白いようにスルスルと剥けるが、そうでないのは実にいらつく作業であり余程時間のあるときでないと作ろうという気にならない。イカ五杯分作ったので、しばらくは楽しめる。ミートソースも大量に作った。俺のこだわりはシイタケを入れることと、赤ワインはあまり安物を使わぬこと。ミートソースは適当にやっても、極端におかしなことをしなければそれなりに美味しく仕上がるのがいい。で、今夜冷凍しなかった分をペンネで食べる。昨日は七草粥の代わりにイクラ丼を食べた。どうせゴロゴロするなら正月一日料理の日に当てるだけで後々まで楽しめるのでお勧めだ。

5日
さて、年末年始の夢のような時間も過ぎて今日から仕事始めだが、あまりにのんびりと過ごしたので今週一杯はボケが続きそうだ。今年の社内カレンダーを見れば、今年のGWは11連休のようだ。俺的にこの先数年はとてもタフな期間となるのだが、とりあえずはGWまで走り切ろう。何にせよ、こうして新年を迎えて明確な目標があるというのはとてもありがたいことだ。全てに感謝したい。今年もよろしく。

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