25日
「震災の義援金とします」という帯の文字に釣られて長谷部誠選手の「心を整える」を買った。読んでみれば、修羅場をくぐった人間というのは若くしてこれだけのことが言えるのだなと感心しきりだ。彼に比べれば俺など一体何が話せよう。とにかく、トップレベルで活躍している選手だけに説得力がある。これに比べて中谷なんちゃらの書いている自己啓発本が本屋であれだけ並んでいるということは、売れているということでもあるのだろうが、とても読む気がせん。本の中身が本物であるならば、彼は日本一仕事ができて、日本一遊びもスマートで、日本一女にもてる男ということになるはずだが、とてもそうとは思えない。単なる空想の理屈で書かれた自己啓発本ほど読む価値のない本はない。長谷部選手は時間もないだろうに、これだけの内容とテキスト量にも感心する。普通この手の本は大きな文字で小一時間もあれば全て読めてしまうものが多いが、読み応えもある。まだ半分位だが、続きが楽しみだ。
19日
俺は、「マッチョ」及び大阪にはないが「ラーメン二郎」を心から愛す。一回食べる度に確実に寿命が縮む、そんなラーメンだ。食べ終わった後「こんなラーメンもう当分は食わん!」と思うものの、翌日には「また行ってもいいかな?」と思い、翌々日には「また食べたい!」と思う、そんなラーメンだ。今まで何度も通っているが、女性客は未だ一人も見たことがない、そんなラーメンだ(マッチョ日本橋)。食べたその日の晩飯はもちろんのこと、次の日の食事も欲しくならない、そんなラーメンだ。店に行くと決めた前日は質素な食事にすべき、そんなラーメンだ。何も知らずに大盛りを頼んだ若者が最後は吐き気と戦いながら食べていた、そんなラーメンだ。東京ではラーメン二郎を愛する者たちのことをジロリストと呼ぶらしいが、さながら俺はマッチョマンか。ああ、今この瞬間も食べたいと思っている。今は電車乗ってわざわざ日本橋まで行かねばならないので、次郎系の店がもっと関西に増えてくれることを強く願う。
11日
桜満開、春爛漫。幸い近所に見事な桜並木があるので、毎日桜のトンネルを牛歩であれこれ思案しながら楽しんでいる。「また来年この桜が咲く頃までには云々...」とあれこれ目標を立てるのことが専ら多いが、さて、昨年桜の下で立てた計画は一部叶ったり叶わなかったり。最も、この一年は俺自身相当成長したと自負している。というのも、人の幸せとは心の平穏にあると悟ったからだ。今回の震災による株価の下落で少々儲けたことにより、その気持ちはもはや決定的となった。といって、金など関係ないなどとも言わない。金は大事だ。けれども心の平和はそれよりも、もっと大事だ。この悟りにより、俺は今よりも更に幸せになるだろう。そういう意味においても、来年の今頃どうなっているのかとても楽しみだ。
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