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29日
台北の駅前を適当に散歩していると今年も知らぬ間にこのケーキ屋の前に来た。相変わらずウィンドウに並ぶそれは素朴だ。きっと味も素朴なのだろうが、次は一度食べてみてもいいかもな。

俺的に台湾屋台B級グルメナンバー1は○味(ルーウェイ)だ。醤油煮込みと訳されることも多いが、名前ほどに単純な味ではない。確かにベースは醤油だが、そこに五香粉、八角、その他。更には素材から染み出た出汁、様々なソースや薬味が加味されて自宅では再現不可能な味になっている。店先に並んだ様々な具から自分で好きなものをカゴに入れて渡せばぶつ切りにして煮てくれる。俺のイチオシ材料は豚の皮と乾麺だ。加熱された皮はプルプルのトロトロでたまらない食感であり、乾麺はかなり汁を吸うので最もルーウェイの味を深く楽しめる。この店の味付けはほのかにカレー風味がした。ビールを飲まずにはいられない一品。画像で約200円。ちなみにこれは熱式ルーウェイだが、屋台ではむしろ調理済みの常温式ルーウェイの方が主流だ。一度食べてみたいのだが、常温屋台でセルフ式カゴ入れスタイルを見たことがなく、全て店主に口頭注文するようで俺にはいささかハードルが高い。熱式の方が絶対に美味しいとは思うが、いずれ指さし注文で一度は食べてみようと思う。

27日
潤餅も今回初挑戦。餅とあるが日本で言うところの生春巻き。作り置きはしておらず、注文するといかにも仲良さそうな老夫婦が手際よく巻いてくれる。見ているだけで旨そうだ。中には肉そぼろ、もやし、にんじん、パクチー、ピーナツ粉、その他。渡されると暖かいのに先ず驚く。一口食べればピーナツ粉の甘さが一番に主張してきて、おやつなのかおかずなのかわからない味。残念ながら俺の口には合わない。凄まじいボリュームなので、申し訳ないが半分残した。それにしても台湾屋台の超定番オアジェン(カキオムレツ)といい香腸(台湾ソーセージ)といい割包(台湾ハンバーガー)といい、台湾の人々はどうも甘めの味付けが好きなようだ。

続いて大餅包小餅も初チャレンジ。近年新しく流行り始めた一品だそうで、前回行った時は士林美食広場には一軒しかなかったのが、今回は更にもう2軒増えていた。どこかの新しいものが流行れば遠慮なく真似るのが屋台文化のようだ。まあ、これは日本も同じか。ただし、台湾は真向かいに出店する大胆さというかおおらかさ。大腸包小腸(台湾式ホットドック)のパロディーのようなネーミングだが、その実体はピーナツ味やらカレー味などの各種カリカリ揚げパン様の中から一つ選び、それを拳で豪快に叩いて粉々にしてからクレープ状の外皮で包んで巻いたもの。よって調理にはパフォーマンス的な要素も含まれており、多くのギャラリーが取り巻いている。台湾屋台グルメの全てに言えるが、味の方は例によって至って素朴。別の言い方をすれば、日本人にとってとても懐かしい味がする。大餅包小餅はモチモチの皮とカリカリの具との食感の対比が面白い一品。

23日
台北旅行出発は平日の朝8時。この時間帯東京であればうんざりするような通勤ラッシュだが、ドル箱路線と呼ばれながらも普通に座ることのできる大阪は改めて素晴らしいと思った。座って読書しながら関空に到着。さて、今回出発日に台風が来たので出航が危ぶまれたが、俺の予約したエバー/ANA共同便は無事通常運行。同じ台北行きでもトランスアジアの方は欠航になっていたのでラッキーだった。今回初めてANA便を利用したので往復で1万円ほど割高になったが、旅費をけちっていたらアウトだった。今回予約した便が欠航なら振り替えたりせずにホテル代等もったいないが旅行自体を中止するつもりでいた。何か不測の事態というのは天からの重要メッセージであると解釈するのが俺の生き方だ。よって、振り変えた飛行機が落ちることはないにせよ、旅先で交通事故に遭うとか、そういうことになる。それを避けなさい、というメッセージなわけだ。台風はそのための小道具に過ぎない。とにかく今回もいろいろ経験し、こうして旅後の雑記を書けることに感謝。

今回も旅の一部を画像付きで紹介するが、画像はそのうち削除するのであしからず。

今旅の一応の目標は、できるだけ過去と違う店で違うものを食べてみること。一応と弱気なのは、あまりにも再食したい店が多いから。しかし、それをやってしまうと新たな発見がなくなる。先ず新たなチャレンジとして選んだのは大行列が目に留まった葱油餅の屋台。薄丸い生地を揚げて葱の香りを移した醤油を塗った一品だ。揚げ上がった生地は釜焼きナポリピザ風のモチモチ感がある。鍋の中でドッキング揚げされた半熟玉子と一緒にかぶりつけば和風ビスマルクと言えなくもない。素朴だが、かなり美味しい。また新たなマストを見つけた。もう一枚食べたかったが、腹持ちの良さはむしろあれこれ食べたい旅行者泣かせであり我慢する。翌日ホテル近くの屋台でも食べてみたが、そこのは揚げ卵入りクレープといった味わい。シンプルゆえに店によって全く趣が異なるようだ。俺的にはナポリピザ風士林夜市の行列店がおすすめ。大行列であれ次々に揚げ上がるので5分と待たない。材料といえば小麦粉、ネギ醤油、卵、油だけだし、日本の夜店でもぜひ出してみればいいと思うのだがな。あるいは、生地作りが案外難しいのだろうか。これが一枚100円しないのだから台湾旅行は止められない。注:以下、金額は全て多少高めのレートで計算した日本円相当額。

13日
遠足前の子供のようにもう少しワクワク感を楽しみたかったのだが、あっと言う間に台北旅行が近づいてきた。4泊5日、例によって特に観光はせずひたすら飲んで、相撲中継見て、寝て、食い倒すのみ。台湾の人々はどうやら夜の屋台でビールを飲む習慣がないようなので、我々日本人は若干アル中に見えているかもしれない。高級レストランは別なのだろうが、どうも屋台や大衆食堂は腹を満たす場所と割り切っているようだ。日本のように水さえ出てこないので水分は持ち込むしかないわけだが、これを逆手に持ち込んだ缶ビールをグビグビ飲む次第。料理は安いはビールも安いはで文字通り格安で食事を楽しめる。ただし、観光地化している士林夜市の美食区などは持ち込みは不可のようだ。そういう場所はそもそも俺の興味の対象外なのだが、士林名物大餅包小餅は一度食べてみたいと思っている。大腸包小腸(台湾風ホットドック)のネーミングをぱくったと思われるが、その正体は現物を見てもイマイチ不明。前回は見送ったが、今回は酔い冷ましを兼ねて列に並んでみようと思う。割包も楽しみな一品。台湾風ハンバーガーとも言える一品だが、蒸しパンに近いパンズにトロトロ豚角煮とたっぷりのパクチー。ビールなしで食べるには相当の我慢を要する一品だ。まあ、今回も帰ってきたらあれこれ画像付きで紹介するつもりなので、興味ある方は楽しみにしていて欲しい。次回更新は来週木曜日を予定。

9日
生しらすが置いてあるという物珍しさも手伝って、近所にあるもう一軒のスーパーに再び行ってみた。するとどうだ、今度はハモを発見した。骨切りまでなされた状態の頭と骨入り並サイズが一匹780円。店で食べることを思えば格安だ。京都のハモ寿司などはびっくりする程に高いし、ハモ鍋にしてもなかなかの値段はする。俺と親父ので2パック、つまり一人丸々一匹食べたわけだが、これがもう今期はハモを食べなくてもいいと思えるくらいに堪能できた。落としの梅肉和えとたまねぎとハモのみの鍋、〆はハモ雑炊。頭と骨付きだったのでよく出汁が出て、最後の雑炊も凄まじいまでのハモの風味があった。これだけ二人とも大満足で2,000円以下なら、もうハモを外で食べるのがばからしくなる。以前はハモが最も美味しくなると言われている梅雨の時季になるとわざわざ淡路島まで食べに行ったものだが、それ一回の一人分の予算で家なら二人で10回楽しめることになる。長年世話になったがもう行かんかもな、民宿はぎわら。しかし、あなどれんものだなスーパー○○。俺がいつも利用しているスーパーの2倍程の広さがあるので、単純にそれだけ品揃えが充実しているということか。少しばかり離れているが、徐々にこっちのスーパーにシフトするかもしれない。最も、離れていると言ったところで自転車なら家から約3分といったところ。近い方のスーパーなら約30秒なのだが、両者の間にもう2軒スーパーがあるという超激戦区でもある。節約好きの主婦にはたまらない地区だろうが、俺は安いものを求めてのスーパー巡りなど決してしないので宝の持ち腐れと言ったところか。

6日
半ば奇跡的に女子ワールドカップ決勝戦の結果を知ることなく帰宅することができたので、19時NHKの録画放送までは一切テレビを点けず、11時間遅れの声援を送ろうと思う。しかし、女子サッカーはこうも安定して世界的に強いのだろう?男子もせめて決勝リーグの常連にはなって欲しいものだ。世界的なお祭りだし、少しでも長く楽しみたいではないか。そういう意味においては、今回の決勝でどうなろうが、最後まで残ったなでしこジャパンに心からのエールを送りたい。さて、風呂入って一杯やりながら観戦。週の始めから随分と贅沢な夜もあったものだ。

2日
意外に気が付いていない方も多いようだが、長年、俺のサイトの更新は毎週月木曜日と相場が決まっている。ではなぜ先日更新しなかったのかと言えば、単純に休みだったから。休日は更新しないのも昔からのこと。ちなみに先日月曜日は朝風呂を浴びてから天満にある寿司屋春駒へ。寿司の見た目はイマイチだが、何よりここは鮮度がよくて安い。五千円もあればトロでもウニでも何でも財布を気にせずに食らうことができる。この日は酒二号、トロ4カン、ウニ、赤貝、その他もろもろ食べて3,350円だった。相変わらず安い。大満足。続いて日本一長い天神橋筋商店街の店々をチェックしつつ天神天満繁盛亭へ。365日開演している落語専用の寄席だ。前売りならたったの二千円で若手からベテランまでの落語や講談がたっぷり3時間ほど楽しめる。ほろ酔いながら噺を楽しむ幸せ。終演後は1時間ほどマッサージを受け飲み屋に。〆は馴染みのラーメン屋。女気は皆無だが、一人で過ごす休日としてはかなり極上ではないか、と思った。月に1,2度、こういう休日を設けて心を緩めるのはとても大切なことだ。