28日
天ぷらの屋台。
屋台前面右下の緑の文字がティエン・プー・ラー。
この程度メニューが分かってくると旅行の楽しさが倍増する。
ただし、天ぷらと言っても衣系ではなく練り物系の天ぷらのこと。
いわゆる練り天である。
どこの夜市でも一軒は見かけるので、台湾でも結構人気のようだ。
概ね味の予想が付くのでまだ食べたことがない。
せっかくの旅行なので現地の素性の知れぬ料理こそ一品でも多く食べたい。
旅先で普段慣れ親しんだ味を求めることほど馬鹿らしいものはない。
台南坦仔麺。
台南を発祥とするご当地名物麺である。
台北で食べたそれは海老出汁の利いたオリジナル味にはほど遠いが、これはこれであっさりしていて美味しい。
例えれば、うどんだしに中華麺とパクチーをぶち込んだ感じ。
二日酔いの朝には最高の一杯だろう、そんな優しい味である。
ちなみに、丸いのは驚くほどにプリプリな魚のつみれ団子。
同店にて、俺が座ったカウンター席の横に置かれた大量のパクチー。
途中、ちょっと手を伸ばして丼に足したかったが、「日本人はマナーが悪い」と思われるのもあれなので我慢した。
かなりの料理にパクチーが入っているので、台湾はパクチー好きの天国だ。
言い換えれば、パクチー嫌いにとって台湾はいささか厳しいかもしれない。
高級店にでも行けばまた話は別だが、そもそも俺とは旅行スタイルが違う。
14日
師大夜市にある、おそらくは台湾で一番有名なルーウェイ屋。
ここのルーウェイを一度食べてみたいのだが、明らかにグループで大皿を楽しむような店なので毎回指をくわえて前を通るだけ。
いつか一人旅でなく同行があるときは必ず食べたい。
台北の街を歩いていると「池上弁当」なる看板を見掛けることがある。
随分と日本的な響きであり、ずっと「何のこっちゃ?」と思っていたが、どうやら台湾のブランド米である池上米を使った弁当のことを総称して池上弁当と呼ぶらしい。
よって、単に池上弁当と言ったところでおかずの数だけ種類がある。
何個か食べたが、画像のものは煮込み鶏肉弁当といったところ。
買った翌朝に食べたのだが、濃い味付けの鳥肉と冷や飯との相性が抜群で、今回の台湾旅行においてあれこれ食べた中でこの弁当が一番美味しかった。
今もまたこれが食べたくて仕方がない。
次回も必食だ。
7日
台湾の夜市はB級グルメ天国であると共に子供天国でもある。
日本の子供達とは対照的に、台湾では駄菓子屋やアナログゲームが未だ健在。
ポータブルゲーム機を持ち歩いている子供はついぞ見かけなかった。
素晴らしいことだと思う。
ホテル前にあったので今旅でしばしば利用させてもらったテイクアウト専門の点心屋。
5日間宿を出入りするたびになにがしか買い食いしたので、帰る頃にはちょっとした常連。
中でもちまきは凄まじい程に具だくさんで、かつ、今まで食べた中で一番美味しかった。
これを土産にできないのが残念。
納得の1個約150円。
3日
景美夜市にあるカラフルな彩りが美しい料金一律のセルフかき氷屋。
甘いものにはあまり興味がないので、毎回立ち止まって眺めるだけ。
同じく景美夜市にある水餃子の屋台。
台湾の水餃子のレベルの高さは相当なもので、どれだけ適当に店を選んでも決して外れがない。
そもそもどの店も手製の皮と手製の具だから、不味いわけがない。
小学生くらいの子供と両親が一緒になって店先で餃子を包んでいる光景をよく見かける。
日本では具と皮の両方手製となると高級店くらいしか望めないのではないか?
先ずは海老水餃子と肉水餃子を5個ずつ注文。
この一皿でたった約200円だ。
水餃子好きはぜひ台湾へ。
画像だけでも皮のモチモチ感は十分伝わることと思う。
一見とっつきにくそうな店の老主人だったが少し日本語を話せるようで、餃子をお代わりしながら随分と長居した。
ビール代は俺のおごりだからと言って受け取らなかった。
海外で誰かにおごってもらったのは初めてのことで嬉しくなる。
金額の問題ではない、気持ちの問題だ。