26日
昨日、台北から帰ってきた。
やはり何度行っても台北はいいところだ。
こう何度も台湾へ行っていると、もはや旅行というよりも、何やらもう一つの故郷にでも帰ったような、そんな気分になる。
台湾という国の素朴さがなおいっそうそんな気分にさせるようだ。
首都台北でさえそう思うのだから、今の時代にあってなかなか凄いことではないか。
なぜこう何度も台湾へ行くのか...
近いから、
安いから、
料理が口に合うから、美味しいから、
小皿料理が充実しているから、
漢字表記なのでメニュー等何となく意味がわかるから、
お気に入りのホテルができたから、
何度も行く内にどんどんお気に入りの店が増えてきたから、
何度も行く内にどんどん快適な過ごし方を身に付けたから、
まあ、こんなところか。
お気に入りのホテルについては既に過去の雑記で紹介したので、
何度も行く内にどんどんお気に入りの店が増えてきたから、
何度も行く内にどんどん快適な過ごし方を身に付けたから、
についてはまた後日述べようと思う。
15日
前回の雑記で、俺もあんな風に話ができればと憧れる元横綱北の富士さんを紹介したが、徐々にあの域に達しようとしている人物が一人思い浮かんだ。
料理家の土井善晴氏だ。
最近、俺はamazonのオーディブルを聴きながら晩酌を楽しむのが一つのスタイルとなっているが、家飯家飲みこそが最高であると思っている俺にとって21時から放送されるNHK「今日の料理」はやはり気になる。
よって、この時間帯はオーディブルを止めて番組を見るわけである。
美味しそうなレシピを発見するためというよりも、素材の組み合わせや調理法の参考のためという色合いが濃い。
そうやってちょこちょこ番組を見ていると土井善晴氏の味のある話し方が耳に心地よくなってきた。
人は長年の経験に基づいた話を自然体で語ると妙に味が出るようだ。
こうして書くと簡単なようだが、味のある話しぶりの人物が少ないということは、これは極めて難しいことなのだろう。
一方、同番組において斉藤○○という料理人のトークは一見軽妙でいて、俺にとっては全く耳に心地よくない。
意識的に味のある話をしようという腹の底が完全に透けて見えてしまっている。
上辺の技術で人は騙せない、ということだろう。
そんなことを考えながら番組を見ていると、もはや単なる料理番組でもなくなってくる。
そして番組が終わればまたオーディブル。
俺が気に入っているamazonのオーディブルについてはいずれまた。
8日
特に話の中身が特に面白いというわけでもなく、更には話し方それ自体滑舌が良いわけでも流暢でもない、それでいて妙に話上手に感じる人がいる。
今までの人生経験が人格や風格となって現れ、そんな人物の話す言葉は例えぼくとつであれ話に味がある。
俺もあんな風になれればと切に思う。
そんな俺の憧れの筆頭は元横綱北の富士勝昭さんだ。
相撲ファンであれば中継の解説でお馴染みの人である。
俺は北の富士さんの解説が大好きだ。
というよりも話が好きだといった方がいいな。
北の富士さんよりも理論的な解説をしたり舌の滑らかな者はたくさんいる。
けれども、誰も「あの域」には達していない。
俺は北の富士さんについてNHKの相撲中継以外でのことは何も知らないが、人間的にとても魅力があるのだろう。
そんな魅力が話に滲み出て隠しようがない、そんな感じだ。
更には和服姿が男の俺から見てもとても素敵で、あれだけ色気のある老人も珍しい。
女性ファンも相当多いと察する。
俺もああなりたいとは思うが、まあ無理やろうな。
毎日楽しく生きているので俺には自分を磨く修羅場が全くない。
果たしてこれは幸せなのか、不幸なのか?
春場所も近い。
初日と千秋楽の解説は必ず北の富士さんなので、興味のある方はどうぞ。
1日
焼き肉屋における店泣かせのテクニックを一つ伝授しよう。
例えば4人いるとして、先ずは上カルビと上ハラミを4人前ずつ。
しかし、俺はそれに加えて並カルビと並ハラミも1人前ずつ頼む。
真っ当な商売をしている店ならこういうことをされても困らないが、中には、ただ単に上カルビだけだと並カルビに極めて近い上カルビを出す店もある。
それを防止するためにあえて並を1人前混ぜて頼む。
食に対するこだわりが遂にここまでさせてしまったが、これがいい歳の大人がやってもよい行為かといえば微妙なところではある。
最も、今では決まった店でしか焼き肉は食べないので、こんなセコイ注文の仕方はもうしていないが。