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25日

「孤狼の血」を観た。

やはりやくざ映画と広島弁との相性は抜群だ。

アウトレイジなど足下にも及ばない作品だと思う。

「びっくり、どっきり、クリトリス」

という台詞が劇中何度か出てくるが、広島では本当にこんなことを言うのか?

映画を見て以来、どうもこの一言が頭から離れない。

もう一つ疑問がわいた。

やくざ映画の金字塔「仁義無き戦い」の一場面、千葉真一が

「おまんこの汁で飯食うとるんじゃろうがぁ!」とピー音なしで吠える強烈なシーンがあったが、

孤狼の血では、

「私のオメコ、ただで拝ましたったのに○×△...」という、関西人にはこれまた刺激的な台詞があった。

広島ではオマンコとオメコのどっちが正しいのか?

そんな馬鹿なことを考えながらエンドロールを眺めていた。

ちょん切った首を小便器に放り込み、更にはその顔がアップになったりと、こういう地上波では絶対に放送できない映画こそ劇場で観る価値がある。


17日

以前、永平寺に行った時にアジア系の観光客が大勢いたのには驚かされたが、今回、岐阜の大垣でもそんな彼らの姿があった。

大垣駅であまりに大勢のアジア系観光客がキャリーバックをガラガラと引いているので気になって、

「一体彼らは何を目的に大垣に来ているのか?」と観光案内所で訊いてみたが、

「わからない...」とのこと。

なんじゃ、そりゃ。

仕方がないのでしばし観察してみると、大垣駅からは更に八幡線及び樽見線というローカル線が出ていて、どうも彼らの多くはそちらの駅舎へ向かっている模様。

帰ってから調べてみると、列車の中で会席料理が食べられたりと、いろいろなイベントをやっているようだ。

電車内での中国人団体観光客の大声にはうんざりさせられるが、こんな山奥にまで押し掛けてくれるのだから、地元の人はさぞ喜んでいるだろう。

7月には尾道を起点として瀬戸内の島々を自転車で巡る予定だが、この様子だとこっちにもたくさんアジア系がいそうだな。


10日

GW、仕事三昧のつもりが、結局何やかんやと息抜きした。

唯一、泊まりで出かけたのが関ヶ原。

日本が今の姿になった大きな分岐点の一つであり、一度は訪れてみたいと前々から思っていた。

行ってみれば大阪から新快速に乗って米原で乗り換えてあっと言う間に着いたので、これなら日帰りでも十分行ける。

大阪からこんなに近かったのだな、関ヶ原。

ドラマやら本ではお馴染みの場所だが、実際に現地で眺めてみるとやはり自分なりにいろいろな発見がある。

まず思うのはそう広くないエリアであったこと。

だからこそ激突したとも言えるが、長年俺の頭にあったイメージよりも狭かった。

そして何より驚いたのは関ヶ原古戦場を横断するようにして東海道新幹線が走っていたこと。

東京-大阪間を新幹線で移動する人は必ず関ヶ原の戦場を通っていることになる。

土こそ踏まなかったが、俺は過去知らぬ間に何度も関ヶ原を横切っていたわけだ。

エリアの一番の見所である石田三成の布陣跡からは新幹線がはっきりと見えたので、同じく目を凝らせば新幹線からも布陣跡を見ることができるということになる。

米原駅から東京方面へ5分ほどのあたりになるだろうか。

再現された木の柵と旗がいい目印になるだろう。

在来線関ヶ原駅からも近いので車がなくても手軽に行ける。

まあ、こういうことがわかるのも現地へ行ったればこそだ。


泊まったのは大垣。

大垣といえば、石田三成が決戦前夜まで陣を張っていた大垣城で有名だ。

宿は駅前のアパホテルにした。

大浴場付きとのことだったが、福井片町のそれとは比較にならないくらいにしょぼかった。

初めての土地、特に見知らぬ商店街を歩くのは心躍るものがある。

今回俺が夕食に選んだのは駅前商店街で見付けたトンチャン屋という焼き肉屋。

何でも豚の小腸をタレに漬け込んだものをトンチャンと呼んでいるそうで、それが文字通り看板メニューであった。

一人前280円とずいぶん安くて量も多い。

先ずはそれとシロコロホルモン520円、モヤシナムル、生中を注文。

結果、この2品と塩タンを何度も注文して食べ続けた。

特にシロコロホルモンが美味しかった。

確か横須賀名物だったような気もするが、大阪でも丸腸というメニュー名で結構ポピュラーだ。

二日目は早めに宿を出て長浜へ寄った。

長浜は関西圏では珍しくホワイト餃子を食べることができるので、それ目当てで寄ったのだが、ホワイト餃子についてはまたいつか書こう。