29日
歳を取ると共にその良さがわかったもの。
豆腐、漬け物、相撲、寅さん。
幼い頃、両親が面白そうにテレビで寅さんを見ているのを横目に、
「いったい、何がおもろいんや?」
と内心思ったものだが、いつの間にやら俺も大好きになっていた。
若い頃、金曜や土曜の夜は女と過ごすためにあると強く信じ、一人や男同士でいるなど屈辱すら感じていたが、今では毎週土曜の夜にBSで放送している寅さんを見るのがとても楽しみになっている。
俺もめっきり老けたのか?
と思ったが、よくよく考えれば土曜日の調教は午前中に待ち合わせ、昼間にちゃっかりやることをやってから虎さんを見ているので、やはり昔のままと言うべきか。
22日
近所のスーパーにて、例年より20円高い120円とはいえ今年のサンマはとても型がいい。
デパ地下で売られている北海道産特大生サンマと大して変わらない。
もちろん俺の近所のサンマも北海道産だ。
今シーズン、既に20匹は食べたな。
全く飽きることがないので、店頭から消えるまでは三日に一度のペースで食べ続けることだろう。
サンマ塩焼きのコツは焼き過ぎないこと、この一言に尽きる。
外食のサンマは総じて焼き過ぎで、身がバサバサだ。
よって、サンマは家で焼いて食うに限る。
最初に箸を入れた時に脂がほとばしるくらいの焼き加減でないといけない。
この状態であれば身はトロトロのフワフワだ。
最低限の火を入れたら後はグリル内の余熱で仕上げればそうなる。
やってみ。
15日
食欲の秋ということで、いきなりだが私的ランキングを発表する。
shadow的に飯がすすむおかずベスト3
1:タイグリーンカレー
2:麻婆豆腐
3:回鍋肉
shadow的にご飯がすすむ飯の友ベスト3
1:桃屋穂先メンマやわらぎ
2位及び3位は1位があまりにぶっちぎりなため該当なし
番外:焼きソーセージ、明太子
8日
先日、俺は本当の金持ちというものを見たので紹介する。
それは俺が中華料理屋の赤いカウンターで豚足を肴に老酒をチビチビやっていた時のこと、一人の中年男性が店に入ってきて、
男:「あの、酢豚定食下さい」
女子店員:「すいません、もう定食の時間終わったんです」
男:「あ、そう、じゃあ単品で酢豚とご飯と玉子スープとザーサイ下さい」
女子店員:「はい、わかりました」
そんなやり取りがあった。
この会話が俺の心を直撃した。
俺は内心で「この男、なかなかやりよる...」と思ったものだ。
メニューを見ずに単品でザーサイを注文するあたりからして常連なのだろう。
であれば概ねの金額も察しがつくはず。
そこで準常連の俺はメニューをチェックして彼の注文総額マイナス酢豚定食の金額を計算してみたところ、何とその差額850円である。
玉子スープ380円、ザーサイ350円が差額の主たる原因だ。
その分出てくるスープやザーサイの量はかなり多くなるが、そういうことで辻褄が合う話でもない。
彼は倍以上の金額を支払ってまで自分が食べたかった酢豚定食を食べていることになる。
そして、平然と会計を済ませて出ていった。
以下、俺の心のつぶやき...
「あの芸当が俺にできるか?
ううむ、できん。
完敗や。
久しぶりにデカい男を見たな。
ああいう人物を本当の金持ちというんや
フェラーリ乗ってるとか、ロレックスはめてるとか、そういうことやない。
金を一切気にすることなく、自分のやりたいことをやる、それが真の金持ちや。
豪邸に住みながらけちくさい人間は世の中ごまんといるのに、なんと見事な金の使いっぷり。
俺もかくありたいもんやな。」
ああ、久しぶり素敵な男を見たな、ありがとう。
1日
先日、居間にて豪快に放屁したら隣の部屋にいた親父が、「え、なんて?」と言ってきた。
こういう日常の一コマを幸せというのだろう。
翌月の雑記を読む