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24日

昨年末、毎年恒例の北陸旅行において漁港で水揚げされたばかりの最高級越前蟹を食べた。

「ああ、これからは一年の褒美に毎年この蟹を食べよう...」

そう思ったものだ。

しかし、あれから一年が過ぎようとして俺の心境は大いに変化している。

漁港で食べる蟹も、デパ地下の蟹も、その値段程の差がないと知ったからだ。

これも大枚はたいた授業料があったればこそ。

更には、デパ地下で一杯5,000円の蟹を食べるのであれば、一杯500円程度で売っているせいこ蟹(せこ蟹、勢子蟹、雌の松葉蟹)を10回食べる方が俺は好きだということに今更ながら気が付いた。

これについては親父も同意見である。

せいこ蟹は小さい体ながら自分で捌きながら食べると雄蟹に劣らない程の美味と満足感がある。

ただし、あらかじめ食べやすいように捌かれたせいこ蟹ではダメだ。

せいこ蟹未食の人はぜひ一から食べてみてほしい。

甲良酒も十分に楽しめる。

近所のスーパーで500円以下で売っているはずだ。

とても500円とは思えない美味と満足感は今の時期にせいぜい食べないともったいない。

というわけで、今年は既にせいこ蟹を五杯ほど食べて蟹に対する欲求は完全に消えている。

今年の北陸旅行は寒ブリや鮨がメインやな。


本日が今年最後の更新となる。

今年一年どうもありがとう。

また来年もよろしく。


20日

旅館の醍醐味は一風呂浴びた後の夕食にある。

長年そう思ってきたし、今でもそれは間違いではないと思う。

けれども、真の楽しみは朝食にこそある、最近そのようなことをしみじと思う。

俺の旅館の朝は極めて早い。

というのも、日の出の小一時間ほど前に起き、辺りがまだ薄暗い中、空気がきりっと締まった自然の中の散歩を楽しむ。

日の出を迎える場所を決めたら柔軟体操及び瞑そう。

日の出を拝んだら宿に戻って朝風呂約一時間、そして朝食。

朝食では間髪入れずにビールを頼み、湯豆腐、佃煮、焼き魚等々酒の肴になりそうなおかずでちびちびやる。

瓶2本は飲むな。

山や海の旅館は基本的に一人で行くので、家族連れやカップルから見ればアル中男の一人旅に見えるかもしれない。

ただし、俺から言わせれば旅館の朝飯にビールがない方がおかしい。

ここはあくまでビールであって、日本酒ではない。

こういう飲み方をしていると最後には飯、味噌汁、生玉子、海苔、梅干しが余る。

海苔や梅干しを漬け物代わりに玉子飯一杯、味噌汁をぶっかけた飯を一杯。

これで足りなければご飯と味噌汁をお代わりして更に腹を満たす。

後はチェックアウトギリギリまで寝る。

この一連の時間がとても好きだ。

夕食は前座、そんな境地に達しつつある。

俺が一番よく行く旅館は京都奥座敷の大原山荘

朝食が一定レベルを満たしており、ご飯及び自家製田舎味噌で作った味噌汁がお代わり自由、かつ近く、安く、自然を満喫できるのがいい。

普段使いの温泉旅館としておすすめしたい。


13日

今日はがっつりと白いご飯が食べたい、そんな時に俺が行くのはだいたい大阪トンテキだ。

何杯でもお代わり無料のここのご飯は他店よりも明らかに美味しい。

「トンテキ定食のカット、ご飯大盛り、マヨネーズ、追加でニンニクとスクランブルエッグと漬け物」

この決まった注文を毎回呪文のように唱える。

店側にしてみればかなり複雑な注文のようで、毎回必ず何かが抜けて運ばれてくる。

スクランブルエッグ忘れ、マヨネーズ忘れ、ご飯並盛り...のパターンが多いが、大阪トンテキには感謝しているので、俺もご愛敬程度に思っている。

俺はいつもご飯大盛り2杯と並盛りを1杯食べる。

上記のオーダーで税込み1,020円なのだが、千円札一枚で凄まじい満足感と満腹感だ。

女性の一人客も珍しくない店なので、興味のあるM女はぜひ上記の呪文オーダーを試されたい。


6日

今日は眠眠(全国チェーンの中華料理店)の豚足について語ろうと思う。

ちなみに、俺がここで言う豚足とは豚足がトロトロになるまで煮込んだもののことであって、茹でや焼きではない。

俺は豚足が好物で若い頃から好んでよく食べていたが、満足できる豚足を食べようと思えば神戸まで行くしかない。

鶴橋も豚足大国ではあるが、ここのは茹で豚足であって煮込みではない。

よって大阪エリアで俺の好きな豚足が食べられる店というのは眠眠がメインになってくるのだが、これがまた一癖ある品なのだ。

というのも眠眠の豚足の場合、料理の全体量が10であるとすると、その内6は豚足の骨になる。

他店に比べて骨の割合が圧倒的に高く、要するにあまり食べるところがない。

そんなわけで、好物であってもあまり注文することがなかったのだが、最近になってこれもありだな、と思うようになってきた。

要するにこうだ...

その日、俺は天富の江戸前天丼が食べたいとする。

そのような場合、腹が全く膨れないのをいいことに先ず眠眠で老酒を飲みながら豚足をつつき、それから天富へと向かう。

そうすると食前酒の効果で天丼がより美味しく食べられるというわけだ。

ラーメン、うどん、蕎麦等の汁ものは言わずもがな。

老酒及び豚足でランチ代に余分に1,000円かかってしまうが、今の俺はそれくらいであれば気にならない程度の経済事情になったからこその小技であるともいえる。

安くあげようと思えば電車で缶ビールでも一杯やりながら天富に向かえばいいわけだが、これは俺的にはNGだ。

その他期間限定ではあるが、今の時期、新蕎麦で日本酒一杯やってから目当てのランチへ、ということもよくやる。

新蕎麦は味云々というよりも何より薄緑の色がよろしい。


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