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26日
サラ・ブライトマンのライブDVDが届いたが、果たしてこれを見るべきか否か悩んでいる。というのも、普通ライブDVDというのはそのツアーが終わってから発売されるわけだが、今回届いたのは現在ワールドツアー真っ最中であり、大阪公演は来週月曜日だ。今このDVDを見れば曲はもちろん衣装やら演出もほとんど事前にわかってしまう。これでは当日の感動が薄れるのは否めない。他方、DVDを事前に楽しみつつ「もうすぐこれが生で見られるのだ!」という期待に胸を膨らませるのもありかなと思う。さて、どうするべきか?

25日
世界不況もどこ吹く風とばかりに浮き世離れしたハリウッドの華やかさはいいな。やはりハリウッドはああでなくてはいけない。その反面、TVでちらっと見たが日本アカデミー賞の情けないことこの上ない。ある程度の歴史はあるのだろうが、未だ一向に威厳というものが備わってないようだ。スケジュールの都合なのか欠席なのか知らぬが、ノミネートされた映画の主役が複数欠席しているという時点でもうこの賞は終わっている。邦画を盛り上げたいと思うのならば大人の事情はこの際横に置いて何が何でも出席すべきだろう。その配慮がいつか回り回って自分の栄誉となって返ってくるのだ。おくりびととベンジャミン・バトンは劇場へ観に行きたいが全くその時間がない。聞くところによればベンジャミン・バトンは3時間半近くもある長編らしいが、前売り券の扱いがなかったのもそのせいか。ま、今となっては買っていたところで誰かに譲るしかなかったが。

24日
この就職難の時代と相まって今頃全国のハローワークでは納棺師への就職希望者が殺到しているのではないかと察するが、どうだろう。俺は本編をまだ観ていないのだが、ダイジェストで観るその所作は確かに美しかった。俺も祖母及び母の葬式に際して実際に納棺の儀を体験したが、その時は納棺師の姿や所作など視界の外で、ただひたすらに白衣を着せられた祖母や母を凝視していた記憶しかない。おくりびとがアカデミー賞を受賞したのは日本人にとって誇らしいところだが、何よりその賞を心から喜んでいるのは実際の納棺師たちであろうことは間違いない。自らの仕事に大きな誇りを持つと共に優秀な人材も多数流れ入ることだろう。反面、金儲けとして適当にやっていた葬儀業者は厳しい目に晒され、やがて淘汰される。そう考えればこの映画の貢献度は全日本人に及ぶものであり、それはとても深くて大きい。

19日
親友の飼っていた犬が死んだと言う。昨今はペットの葬式やら墓はもちろんのこと、初七日や四十九日まであるそうだ。そんな話を聞いて「けっ!!」とはさすがに言わなかったが、内心はそんなところだ。隙間ビジネスとは言うけれど、この調子では隙間もほとんど残っていまい。白州次郎の遺言は「葬式無用、戒名無用」だが、見事としか言いようがない。俺も訳のわからない戒名やら葬式など要らぬ。俺の人生そのものであった絵を一枚胸に抱いて一緒に焼いてくれればそれで十分だ。今月28日からNHKの3回シリーズで白州次郎物語が放送される。ドラマの出来具合は知らないが、白州次郎のドラマ化は俺の知る限り今回が初めてであり、必見どころか録画しての永久保存版だ。今からその日を心待ちにしている次第。白州次郎って誰?という人もいるだろうが、そんな人にこそ是非見てもらいたい。女性はもちろんのこと、男性でさえ彼に惚れずにはいられないだろう。

17日
007の新作を先月劇場で楽しんだが、まだしばらく公開が続く中でダニエル・グレイク別の映画のCMをTVでよく目にする。これは果たしていかがなものか。正直007のイメージが崩れる。大人の事情でいろいろ複雑な契約があるのだろうが、007のボンドを演じる役者はせめてその期間中他の映画には出て欲しくないというのがファンの正直な気持ちだろう。その点マーク・ハミルなど俺は彼の姿をSTARWARS以外の映画では目にしたことがない。既に他界したそうだが、よってあのキャラは永遠である。公開中の007の新作だが、さすがに全作ほどの新鮮さはなくパワーダウンの感は否めない。ショーン・コネリーやロジャー・ムーアの娯楽路線、ティモシー・ダルトンの硬派路線、ピアーズ・ブロズナンの娯楽路線、そしてダニエル・グレイクの硬派路線という流れで考えれば次の代は再び娯楽路線となるのだろう。俺的にはティモシー・ダルトンのボンドをもっと観たかったと切に思う。

12日
俺は見ないが、なかなか良いではないか、今夜の木曜洋画劇場「レッドウオーター・サメ地獄」。観たことのない作品だが、そのタイトルからしてB級映画の臭いがぷんぷんしてくる。ブルース・ウイルスとかシュワルツェネッガー等のこれもう何度も見た的な映画はもういいから、レンタルでも決して借りる気が起きないが実際見てみれば面白い埋もれた作品こそじゃんじゃん放送してもらいたい。そういう意味で今夜のセレクトは大いに評価する。欲を言えば70年代、80年代のB級映画こそもっと放送して欲しいものだ。過去何度も雑記で書いたような気がするが、その筆頭は「ドクター・モローの島」だ。悪党連中が流れ着いた孤島が実はマッドサイエンティストの実験場であり、彼らが半魚人やらに改造される話。作品の名前は忘れたが、突然侵攻してきたソ連軍に対してアメリカの高校生が抵抗する映画も面白かった。ミスターB級チャック・ノリスの作品も久しくオンエアされていないのではないか。もうダイハードやらターミネーターはいいからこの手のやつこそ放送してもらいたいという意味において改めて今夜の「レッドウオーター・サメ地獄」は評価しよう。ところで、TV映画を見るのもやはり「観る」と書くのが正しいのか?俺の感覚ではB級映画など何かしながら横目でちらちら観る程度なので「見る」の方がピンとくるのだがな。

11日
若い男女が手を取り合って踏切内で自殺をしたというニュースが昨日流れたが、迫り来る電車から逃げないだけの度胸があるならばもうちょっと人生何とかできなかったのか?まあこれは他人事ゆえ、彼らにはもうそれしかなかったのか。大自然の中では種の保存の本能ゆえに自殺をする動物などいない。あるいは自殺など許されないと言うべきか。人間社会においては今後自殺者数が減少傾向になるとは決して思えないが、楽天的な俺が思うに、別に自殺というものをそう大げさに悲観的に捉える必要もないのではないか。少なくとも自分の意志で死んでいるのだから。同じ死ぬでも殺人で殺されるのとは訳が違う。自殺のニュースで同情するよりも、殺人事件に憤りを感じるべきだ。もっとたちの悪いのが戦争だ。殺人事件ならば法で裁かれるが、戦争ともなれば例え一般市民を巻き添えにしても罪に問われていないのが現状である。殺人事件で殺されるよりも遙かに酷い。そんな最も醜いニュースが世界のどこかで連日発生している昨今、俺がオバマ大統領の演説を好んで聞いているのも、海の向こうながら彼に世界の救世主たる役割を強く願っているからなのかもしれない。

10日
ジュンク堂入り口の平積みを見て勢いで買ったオバマ大統領就任演説だが、これがなかなかいい買い物だった。定番の天満敦子バッハバイオリン無伴奏やDISTURBEDの10,000fistsと並んでよく聞いている。聞いていて心地良くもあり力が沸いてくるようでもあり、また耳が英語慣れするので一石二鳥だと思っている。そのうちこの演説を丸覚えすれば俺の英語能力も格段にアップするのではないか。これまでは定期的にDUOを聞いていたが、聞いていて全く面白くないのでついついさぼりがちになる。こっちなら当分は続きそうだ。

4日
節分の豆まきはいいとして巻き寿司の丸かぶりなど、その本場であるとされている関西人の俺が言うのも何だが、全くやる必要はない。みな釣られてしまって今では関東の方まで食べるようになったと聞くが、節分の丸かぶりに古い伝統などはなく、単に海苔の業者がよく売れますようにと始めただけのことなのだ。それがまあ、恵方巻きとかいう新たな名前まで付いてこうも見事に広まってしまった。節分に寿司などありがたがって食わなくてもいい。食うのは豆と鰯だ。

3日
最後の一瓶を使い切って以来久しく我が家の台所から姿を消していたカキ醤油を親友が買ってきてくれた。読んで字の如く、カキのエキスが入った醤油なのだが、これを湯豆腐に少々垂らして食べると最高に美味い。探せば他にも見つかるかもしれないが、関西でこの醤油が買えるのは蕎麦で有名な出石の近くにある玉子かけご飯専門しか知らない。この店は週末ともなれば大行列を作る人気店なのだが、テーブルには玉子かけご飯用に6種類の醤油が用意されており、その全てを試した結果、カキ醤油の美味しさに感動したのがそもそもの出会いだ。売店では店内で使用されている玉子や醤油が買えるしくみになっている。以来、年に一度は日本海へ遊びに行くので道中必ず寄っているのだが、去年は親友と予定が合わずに日本海行きが流れたので、よってカキ醤油も買い込むことができなかったのだ。今回久しぶりに口にできたカキ醤油だが、やはり相変わらず美味い。後で知ったことだが、このカキ醤油は宮内庁御用達だそうで、山海の珍味を食べ尽くした人が認めた醤油であれば俺が美味いと感動するのも無理はない。

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