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28日
ワンダフルバーガー
翌日の朝飯はワンダフルバーガーへ。金沢市内に3店舗あるらしい。なぜここに入ったかと言えば、店の雰囲気が函館のラッキーバーガーを思い出させるものがあったからだ。それくらいにラッキーバーガーは素晴らしかった。信じがたいだろうが、(今はどうだか知らないが)函館にはラッキーバーガー以外ではモスバーガーが1店舗あるだけで、あの巨人マクドナルドでさえ根付けない街だ。それ程にラッキーバーガーは価格・質・雰囲気いずれも他を圧倒している。あの感動を再びとワンダフルバーガーへ入ってみたが、まあ、金沢の人には悪いが、ここはハズレと言っていい。他のメニューは知らないが、ハンバーガーに関しては単に高いだけだ。

24日
宇宙軒食堂の「トンバラ定食」
夜の東林坊(石川県最大の繁華街)を隅から隅まで2時間程散策。最も俺の興味を引いたのは宇宙軒食堂だ。ここの名物はトンバラなるもので、昭和の昔から金沢の人々に愛されてきたとある。旅したからには、単に美味しいものではなく、こういう土地ならではの店にこそ入りたいものだ。突入。生中2杯飲んでから、トンバラ定食を注文。カウンター席に囲まれた店内中央の鉄板で豚バラの調理が始まる。まあ、俺にでも簡単に作れそうな気がする調理だが、決め手はタレにあるらしい。出てきたそれにタレをたっぷり付けて食べる。タレは秘伝のオリジナルブレンドとあるが、これはいわゆるゴマポンだな。しゃぶしゃぶを食べる際のポン酢とゴマダレを混ぜた味に極めて近い。びっくりする程旨いというわけではないが、まあ、普通に旨い。

21日
今日は金環日食。俺の興味は金環それ自体よりも、そうなったときにどの程度辺りが暗くなるのか?ということだった。幸い今日の大阪はしっかりと金環が観測できたのだが、明るさは多少落ちた程度だったな。突然、太陽が消えて闇に包まれる...古代人が畏怖したそんな現象こそ体感したかったのだが、そもそも、太陽に陰が射した位では屁でもないということか。
太陽は明るくて熱い。そう考えている人がほとんどだろうが、実はこれは誤りだ。もし太陽が明るくて熱いというならば、宇宙空間も明るくて熱いはずだが、実際には暗くて冷たい空間が果てしなく広がっている。では何故、我々が太陽が明るくて熱いと感じるかと言えば、それは地球に大気があるから。よって、大気のない99.9999%の星々では太陽は明るくも熱くも何ともなくて、たくさんの星々の中の一つに過ぎない。そして、この大気というものは、人間に当てはめれば感謝に相当する。感謝する心がある人のみ、万人に絶えず注がれ続けている神様からの恩恵を受けることができるのだ。ちなみに、これは春日大社宮司のお話。俺は心底納得した。以来、何事にも日々感謝を絶やさぬようにしている。たまにはいいことを書いたな。エヘン、エヘン。

17日
「手打ちワンタンとラーメン末広亭」
大喜を出て再び周囲を散策。すると「手打ちワンタンとラーメン末広亭」なるものを発見。店前にある由緒書きを読んでみると、ここも大喜と同じく昭和初期から続いている老舗のようで、そうこうしている間にも次々と客が店内へと吸い込まれていく。駅そばとラーメンで食欲は減退していたが、突入。ワンタンメンを注文。実に優しいワンタンと麺だが、大喜を食べた後なので物足りなさを感じるのも事実。けれども、俺が地元民なら通うのはこっちの店だな。これの意味するところは、それくらいに大喜のラーメンは強烈だということだ。

14日
「富山ブラックラーメン大喜」
駅前を散策しつつ大喜へ向かう。昨今では富山ブラックを出す店はたくさんあるようだが、俺はどこの地方の食べ物であれ先ずは元祖と言われる店へ行く。GWゆえある程度の行列を覚悟していたが、すんなりと中へ。店内はカウンターのみで奥正面には神棚があり、内装は(ボロながらも)風格がある。ここのラーメンは昭和初期、肉体労働者の白飯ドカ弁のおかずになるように考案されたのが始まりだそうで、出てきたそれは見た目も相当ワイルドだ。こういうラーメンに限って実際食べてみると案外さっぱり、というパターンも多いが、ここのは見た目以上で、ただの観光客にとっては塩分補給が相当過多と言える。シナチクも未だかつて味わったことがない程に濃い味付けがしてある。確かに白飯には合うだろう。おまけにデフォルトで黒コショウがかかっており、総じて独特の世界観を持つラーメンで、インパクトという意味においてはラーメン次郎に匹敵する。ここは美味い不味いを語る店ではなく、昭和の初め、夏の暑い盛りの肉体労働で失われた塩分を補充するようにという初代の優しさから生まれた歴史の味を楽しむ店だろう。何にせよ、建築、味共にかなり癖の強い店だ。しかも、その癖に年期が入っている。昨今流行の健康志向とは対極にある素晴らしい一軒。

10日
GWに富山から金沢へと旅行してきた。いろいろ思い感じるところはあったが、例によって食べたものを紹介していこうと思う。
「高山そば」
昨年末、福井を旅した際に福井駅と武生駅で食べた駅そば「土庄そば」があまりに美味しかったので、富山に着いたら真っ先に再びそれを食べようと思っていた。まあ、北陸方面であればどこの駅でもそれが食べられると勝手に思っていたのだが、富山駅では立山そばとなっており、すすっている客の丼の中身を横目でチェックすると、明らかに土庄そばとは別物である。しかし、駅そばを食べずには納まらない精神状態であったので、天そばを注文。まあ、不味くはなかったが、土庄そばとは明らかにレベルが違う。いきなり出鼻を挫かれた格好になったが、勿体ないので完食はした。ちなみに、富山駅構内にあった「白えび屋」の「白えびの掻き揚げ丼」も相当気になったが、油ものは腹に残るので食べなかった。

8日
今、我が職場の緑の空間ではサクランボが食べ放題だ。せっかく豊かな空間が広がっているというのに、朝、仕事前にここを訪れるのは俺だけだ。最も、それだから毎朝静かに深呼吸と瞑想ができるのだが。それが終わると熟したサクランボを摘む。美味しい!というわけではないが、それでも天然のサクランボには違いない。けど、何で鳥たちはこれを食べないのだろうな。これより明らかに美味しくないであろう我が家の庭の南天の身でさえつままれるというのに。ちなみに、職場でゴロゴロ転がっていた巨大なカリンは家に持ち帰り、親父が漬けている。咳止めに効くのだそうだが、それならば親父も煙草を止めればいいものを。

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