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30日
相変わらず柔道の判定は不可解なものが多いな。そのジャッジは篠原の悲劇から大して進化していないようだ。ただし、試合内容が激変したのは大いに評価する。前回、北京オリンピックでは海外選手は皆「朽ち木倒し」の一辺倒で、確かに柔道着は着ていたもののどれもレスリングの試合を見ているようだった。それが今回のルール改正により「いきなり朽ち木倒し」が禁止になったので、随分と柔道らしい試合を見られるようになった。しっかり組む柔道は何より見ていて楽しい。谷亮子が銀メダルで笑顔一つ見なかったとき以来、どうやら日本女子柔道は金意外ではダメという雰囲気があるな。そういう意味では残念な結果が続いているが、我々は何もメダルの色ばかりを楽しみにしているわけではない。もし金を期待するとすれば、それは選手への「良かったな!」に過ぎない。今夜もしっかりと選手の頑張りを見届けたい。
26日
友人が裁判員裁判に選ばれた。居酒屋にて話を聞いたが、事件内容については守秘義務があるらしい。殺人事件だったようで、裁判で見せられた写真の数々は結構トラウマになるとのこと。けれども、俺が最も反応したのは彼が持ち帰った土産だ。裁判員裁判制度のロゴが入ったボールペン、メモ、休憩中に食べる用の袋入りお菓子、そして記念バッチだ。パカッと開けるそれなりの箱の中にそれなりの作りの記念バッチが入っている。こんなもの要るのか?税金だろ?少なくともニュースを見る限りにおいてはこの記念バッチの存在を知らなかった.。このバッチが京都府だけなのか全国そうなのかは知らないが、いつか問題になるだろう。「おまえ、そうなるとこれは貴重だな」と言ったら、「欲しいならやるが」と言われた。所詮その程度の品だ。廃止すべきだろ。
23日
俺は以前スーパーでカット済みの青ネギを買う女性を著しく非難したが、反面、根取りもやしは推奨したい。俺の近所のスーパーでは普通のモヤシ18円、根取りモヤシならば48円というのが相場だ。この30円の差であのチマチマした作業を省けるのならば安いものだ。30分位はかかるのでそれを30円で補えるのならば、余程暇な人は別にして根取りの方を買わねば損というものだろう。
19日
もうすぐ五輪だな、楽しみだ。もし俺がオリンピックの実行委員長ならば、パラリンピックを本体会の後ではなく前に行うのだがな。つまり、今のこの時期にやるべきだ。なぜそうしないのか不思議に思うが、そこにはいろいろと大人の事情というのがあるのだろう。今回も可能な限りテレビの前で応援しながらパワーをもらいたいと思う。
12日
俺は毎朝職場まで自転車で通勤しているのだが、片道約10分の道中において二カ所きつい坂がある。その坂を立ちこぎしながら懸命に登っていると、電動自転車に乗ったおばさんに事も無げに追い抜かれてしまう。けれども、電動自転車など決して欲しいとは思わんな。自転車こぎも立派な日々の運動だ。逆にせっかくの運動機会を減らして勿体ないと思うのだがな。それに、俺は中学高校生の頃に自転車でよく日本海などへツーリングに行ったりしていたので、なおさら電動というのは邪道に思える。そりゃあ、坂を登るのは強烈にしんどかった。けれども、その苦労の分だけ頂上からのダウンヒルの爽快感といったらない。苦あれば楽あり、とはよく言ったものだ。ツーリングの山越えはそれを身をもって体感できた。これは、今の日常でも全く同じことだな。昼間、きつければきつい程、風呂と食事と休息が身に染みてありがたい。のほほんとした昼間だと、夜の食事もどこかしら素っ気ない。風呂に浸かった瞬間に「ああ、極楽」と思わず口から出るような日こそ、立派にその日の分の命を燃やした一日と言えるのではないか。だから俺は敢えてこう言いたい、真の喜びは苦の中にある。
9日
本日、初蝉を聞く。
5日
何やら職場の敷地内で人だかりがしているので近寄ってみれば、小雀が一羽地面の上でか弱く鳴いている。どうやら巣から落ちてエサにありつけなくなったようだ。「このキャタツでは巣まで届かない!」「フォークリフトを持ってこい!」などとあれこれ真剣に話していた。経費節約やら何やらで昔に比べてすっかり世知辛くなった我が社だが、お偉いさん方が雀一匹と真剣に向き合っている姿を見て、今しばらくは安泰だろう。最も、俺がここで世話になるのもせいぜい長くてあと2、3年だろうと思う。ちなみに、過去何度か巣から落ちた雀を見たことがあるが、親は見事に育児放棄するな。どれだけ小雀がピーピー鳴こうが地面まで落りてエサをやるようなことはしない。といって、決して親雀を責めるわけにはいかない。地面で悠長に餌を与えていては自分まで身の危険に晒されるということだろう。我々の日常近くにもこうした厳しい自然界の掟がある。
2日
俺はいつもだいだい夜同じ時間に帰宅するのだが、玄関を開けると、そこに決まって1匹のでかいゴキブリがいる。靴底で潰しにいくのだが、いつもすいすいと逃げられる。と、そんなことが続いた4日目、そいつを見てもついに俺の右足が反応しなくなった。何だか、毎夜俺を出迎えてくれているような気がしたのだ。まさかゴキブリに親しみを感じるとは驚きだ。明日いても、やはり見逃すだろう。最も、違う場所で見つけたときは容赦はせぬ。
翌月の雑記へ